CALSONIC SKYLINE GT-R #12 JGTC’03 (Tamiya)

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サーキットに映える鮮やかなカルソニック・ブルー。1990年、ニッサン・スカイラインGT-R(R32型)が全日本ツーリングカー選手権に参戦して以来、このブルーのマシンは数々の勝利を上げてスカイラインGT-Rのイメージリーダーとしての座を確立しました。1993年からは全日本GT選手権に活躍の場を移し3年連続のチャン
ピオンを獲得するなど、カルソニックブルーのスカイラインGT-Rは常にレースの主役を務めたのです。もちろんライバル達もただ指をくわえていたわけではありません。スープラ勢、NSX勢共にマシンの開発を進め、ポテンシャルは拮抗。レースは混戦の度を深め、2002年はGT-R勢は1勝もできないという屈辱のシーズンとなってしまったのです。翌2003年はニッサン創立70周年という記念の年。それだけに、新型GT-Rの開発にはこれまで以上の熱意が込められました。03年型GT-Rは市販タイプのGTR(R34型)のイメージを残すものの、実際は全く別物と言っていいほどの改造が加えられ、市販車のパーツをそのまま使っているのはキャビンのみ。
室内にロールケージを装備しているのは言うまでもなく、前後もパイプフレーム構造を採用。エンジンは3リッターV6ツインターボのVQ30DETTを搭載し、トランスミッションはリヤデフと一体化してトランスアクスル化。サスペンションはプッシュロッドタイプの4輪ダブルウィッシュボーンとなっています。これらの改造
により再び速さを取り戻した03年型GT-R。3台が参戦した中でもチームインパルの12号車、カルソニック・スカイラインはB.トレルイエと井出有治両選手がドライブ。第4戦富士は雨、しかも初の2ヒート制という難しい展開の中にあって両ヒートを制して完勝。さらに最終戦鈴鹿では7位スタートながらソフトタイヤを装着して
猛烈な追い上げを展開。ピットインを挟んで首位に立つとそのままトップを快走。2003年をもって全日本GT選手権の活動を一時休止するスカイラインGT-Rの最後を飾る大活躍を見せたのです。

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