赤いリボンの少女のシャーレ、ガラス頭のまち針

0

絵具で赤いリボンの少女の絵を描いた、黄色味を帯びたガラス質のシャーレに、頭がガラスで出来たまち針が入っている。
こういったものは時代判別に困るが、絵の雰囲気から察するに大正から昭和初期にかけてのものだろう。
ガラス頭のまち針は、和ガラスコレクターで知られるアルフィー坂崎幸之助氏の著書「和ガラスに抱かれて」に同類品の掲載があるが、ここでも時代は不詳とされている。青、水色、橙、緑、紫の各一本、それぞれ意匠の違う花模様が型押しされており、いくつか数が集まると華やかで面白いものである。
また、ガラスの丸頭のまち針も、黄色、赤、緑が計4本ある。
少女の絵は明治期のガラス泥絵のようなものではなく、ペンキのような塗料で描かれており、経年による絵具の収縮によって亀裂、剥離が起こっており、取り扱いに注意を要するので、なるべく触らずガラスケースに並べて楽しんでいる。

Default