丸に万(いちりき)とあるコップ

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丸に万(まん・いちりき?)の屋号と登録商標とあるコップで、底や器壁は厚くずっしりとした手持ちのものである。残念ながら、口縁に欠けがみられる。
厚手に出来ている点や、屋号入りの点において、取引先や客に配られたノベルティーとするより、店舗で実際に使われたものと考えている。

この不思議な屋号、丸に万であるが、読み方はマルマンかイチリキではないだろうか。
丸の中の文字が『万』とすると二画目が三画目を突き抜けている点で相違があり、やはりイチリキと読むべきだろう。
一力といえば、京都祇園にある格式ある茶屋『一力亭』が有名である。
一力亭ではこのコップに見られる印を使用しているが、このコップがはたして一力亭のものであるかは確証がない。

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