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『山形千本切子』文様型吹きコップ

このコップは昨年入手したものであるが、和ガラス関連の書籍にも掲載がなく、類品を見たことがないので珍品であろう。
細い線状のカットを長さを変えながら山形になるように連続させて施した「山形千本切子」のコップは、当時よく製造された人気商品であったようで類品を見る。しかし、本来切子で表現されるべきところを型吹きで表現したものが本品である。木型を用いたようで、ガラスには縦方向の揺らぎが見られる。型吹きであるが故に、通常カットで表現される文様の凹部分は凸状に表現されている。
当時は切子を施す専門工の人件費を削減した廉価普及品的製品であったであろうが、見た目や触感から凸状の文様であるとは気づき難く、完成度が高い。また、端正な切子による文様よりもガラスに揺らぎやムラが出る型吹きの方が、味わいがあり好ましい。