〈当時物〉「イノセンス」映画パンフレット

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押井守監督作品「イノセンス」の映画パンフレット。

作品内容については映画フライヤー等で
既に語ったので、そちらを参照頂きたい。

表紙には主人公「バトー」の愛犬と、
ガイノイドのイラストが掲載されている。

裏表紙の漢文は、
「生死の去来するは棚頭の傀儡たり、
一線絶ゆる時、落々磊々」と読む。

意味は「一旦死が訪れると、棚車上の操り人形が
糸を切られたらがらりと崩れ落ちる様に、
人も一切が無に帰してしまう。」の様な感じ。
(出典は世阿弥の能楽書「花鏡」から。)

作中の誘拐事件の裏で暗躍していた犯人が
死亡した際に部屋中に投影され、
密売していた違法ガイノイドが暴走状態
となるプログラム発動の鍵になっていた。

人が義体化や電脳化した事で機械の様に
他者からハッキングされる様になり、
操り人形にされて生殺与奪の権利を握られる
危険性が出た事への皮肉でもある。

こちらの表紙イラストは、インターナショナル版
DVDビデオのパッケージイラストにも背景を
追加して使用されている。

#押井守
#イノセンス
#映画パンフレット

https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/839

〈当時物〉「イノセンス」 映画フライヤーA
劇場版アニメ「イノセンス」の映画フライヤー。 「イノセンス」は 「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 の続編にあたる作品。 2004年に劇場公開。 海外版では続編である事が伝わり難いのを 防止する為か、「GHOST IN THE SHELL 2」 のタイトルになっている。 前作「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」 で主人公だった「草薙素子」が物語のラストで ネットの海に去った為、恋人の「バトー」を 主人公として今作の物語は進んでいく。 物語はオリジナルストーリーで、 愛玩用アンドロイドの暴走事件に端を発する 誘拐事件を「公安9課」が捜査し解決する 物語となっている。 (元ネタは原作漫画6話「ROBOT RONDO」より) ストーリー自体は単純な刑事物であり、 押井守監督作品としては珍しく ガンアクションシーンも豊富。 ただ、哲学的な台詞回しや漢文からの比喩 といった小難しい表現が多く、 頭を空っぽにして映画を観たい人には 明らかに向かない作品である。 (押井守監督作品全てに言えるが…) 全身をほぼ義体化した主人公のバトーは 脳と自身の記憶を除けばアンドロイドに近く、 「草薙素子」を喪った喪失感も合わさり 自身のアイデンティティが揺らいでいる描写が 作中で多く見られる。 その為、物語の終盤に誘拐から救出された 少女が間接的に被害者を増やした事を バトーから責められた際に放った 「だって私は人形になりたくなかったんだもの!」 という台詞に対して、生きた人形ともいえる サイボーグであるバトーは何も言い返せなかった。 (少女の発言は、魂を愛玩用アンドロイドに 一方通行でデータコピーされそうになった為。) #押井守 #イノセンス #映画フライヤー https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/837
https://muuseo.com/kerberos-MG34/items/839

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