ウルトラマン vs ウルトロン
公開日:2022/1/12
さるら。館長さんが、私目のために、
ウルトラマンの切り絵を制作してくれたそうで ………
感謝! 感謝!!です。
目頭から、汗が流れ落ちてしまいました。
ウルトラマンと言えば、
フォクトレンダーのヴィテッサ_ウルトロン
このレンズしか無いでしょう ………
独特の形状のカメラなので、見た方も多いのではないでしょうか?

Voigtlander Vitessa フォクトレンダー社は、今からちょうど266年前の1756年,神聖ローマ帝国時代のウィーンで創業した、「世界最古の光学機器」メーカーです。1756年といえばモーツァルト生誕の年ですから、モーツァルトがザルツブルグで産声を上げた年に、その約300キロ東で、同社は誕生したことになります。また、フォクトレンダー社は、数々の銘玉を生み出してきました。スコパー、ヘリアー、ウルトロン、アポランター、ノクトンなど数え上げたらきりがありません。
ウルトロンが搭載されている、ビテッサが発売されたのは1950年で、ノブ式巻上げが一般的だった当時としては、このプランジャーの一押しですぐ撮影できるというのは画期的なカメラでした。フィルムの巻上げとシャッターチャージが同時に行なわれる機構をセルフコッキングと言いますが、セルフコッキングさえ無いカメラもまだまだいっぱいあった時代です。 ビテッサは、ローマ字表記でVitessaと書きますが、これはフランス語のVitesse=スピードが語源で速写性能が高いところから名づけられたのかも知れません。シャッターボタンの一押しですぐ撮影可能になり、かつ、プランジャー一押しで連射が出来たわけです。 また、大口径レンズのことを英語ではハイスピードレンズと言いますが、ビテッサは当初より開放がf2のウルトロンが搭載されましたので、Vitessaは大口径レンズ搭載をも意味したのかも知れません。
ウルトラマン&ウルトロン、語呂合わせでは無いですが、
個人的には、「風を映すレンズ」だと思っています。

繊細な写りのするレンズは、麦の穂が風に揺らぐ僅かな動きも、
優しく包み込んで写してくれます。
さるら。館長さんの切り絵、ウルトラマンの背景のうねうねは、
ウルトラマンのオーラではないでしょうか ………
その繊細なカットの描写を余すことなく、
このレンズは写してくれるのではないでしょうか ………

先代のレンズは、西ドイツに帰国してしまったので ………
2代目ウルトロンを、制作中であります。

さるら。館長さんの切り絵を撮るために、レンズをクラフトする。
レンズ作っていて楽しいのであります。
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