M1号 ヤドカリン スタンダードサイズ 平成物

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日本の上空250kmに静止しているMATの無人観測ステーションNo.5に棲み着き、ステーションごとそのまま地球に落下してきた怪獣、ヤドカリン。
両手のハサミによる打撃攻撃、更にそのハサミから発射される灰色の毒液を武器に新マンと渡り合った宇宙怪獣ですが、基本的には臆病な性質の怪獣なようで、形勢が不利と見るやステーションに籠り、新マンを手こずらせます。最後はMATのナパーム弾攻撃で炙り出されたところを、新マンのウルトラランスで串刺し→スペシウム光線の連続攻撃で断末魔の最期を迎えましたが・・・、特に人間に害を与えた訳でもなく、また、非常にユーモラスな表情や動きをする愛嬌のある怪獣だっただけに、いくら残酷技を見慣れている第二次怪獣ブーム世代の私でもこれにはさすがにちょっと可哀想な印象がありましたね(笑)

そんなヤドカリンを2001年にブルマァク刻印入りでソフビ化したのがM1号です。
M1号にとっては初の新マン怪獣で、劇中ではずっと膝立ちだったスタイルを、レトロタイプらしく完全立ち姿にアレンジしての立体化。ブルマァク・ソフビでの新マン中盤あたりの怪獣といえば、グロンケンやプルーマのような小ぶりでずんぐりしたプロポーションのものと、ザゴラスやキングマイマイのようなリアルでスマートなプロポーションのもの、大きく二つの造形ラインが混在しているのですが、このヤドカリンの、下半身にかけてのボリューム感、愛嬌ある表情のデフォルメはそのどちらでもなく、個人的にはブルマァクというよりもむしろマルサン風味のほうが強いんじゃないか、そんな風に感じました。(“ハサミ繋がり”でバルタン星人の造形バランスを参考にしているような気がします)
あと、注目すべきはやはり背中に背負ったステーションNo.5でしょうか。
ブルマァクの時代にもしヤドカリンがソフビ化されていたとしたら、ステーションNo.5がこんな別成型の立派なもので仕立てられることはまず無かったと思いますが(というか、オミットされていた可能性大)、そういう意味ではやはり現行メーカーらしいアプローチのソフビといえますね。怪獣部分のコテコテのレトロ風味と、いかにも現行ソフビ的なステーション部分のギミック、そんな二つの要素を上手く融合させた、M1号らしい平成怪獣ソフビだと思います。

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