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東映株式会社映像事業部 角川映画 悪霊島 パンフレット
発行 東映株式会社映像事業部
昭和56年(1981年)に公開された映画『悪霊島』のパンフレットです。
『病院坂の首縊りの家』『金田一耕助の冒険』から2年、横溝ブームもすっかり沈静化している中での久しぶりの金田一映画ですね。「野性時代」で原作が連載がされている時点で映画化は予想出来ましたが、個人的には市川崑監督・石坂浩二主演の金田一耕助シリーズの流れで製作されなかったのが残念でした。せっかく角川映画第1作目の『犬神家の一族』と同じ「角川春樹事務所製作の金田一映画」なのに...と思ったものですが、それでもビートルズの「Let It Be」をバックに「鵺の鳴く夜は恐ろしい...」というキャッチコピーが踊るCMが大量に流れ、本屋でも再び横溝正史作品が目立つ位置に置かれるようになるなど、横溝ブーム絶頂期の頃を思わせる、角川書店挙げての久々の“横溝推し”にはワクワクしたものです。実際、映画の公開から約2か月後には横溝正史が逝去し、これが最後の“打ち上げ花火”になったように思えます。そして、横溝ブームは本当の意味で終焉を迎えました...
鹿賀丈史の金田一耕助はそんなに悪くなかったと思いますが、この映画でインパクトがあったのは巴御寮人役の岩下志麻。美しく貞淑な巴御寮人と、そのもう一つの人格で、病的な色情魔で狂女の「ふぶき」という両極端なキャラクターを凄まじい“怪演”で演じ分けています。巴御寮人と「ふぶき」の人格が入れ替わる際の自慰シーンは、もはや伝説ですね。
なお、劇中ではビートルズの「Get Back」「Let It Be」が効果的に使われていましたが、DVDでは権利の関係でビートルズのオリジナルが使用されておらず、「Get Back」がビリー・プレストン、「Let It Be」がレオ・セイヤーによるカバーバージョンとなってしまったのが残念です。
#悪霊島 #篠田正浩 #鹿賀丈史 #横溝正史 #角川映画 #東映 #パンフレット
けんけん
2021/09/23 - 編集済みビートルズのオリジナルでの公開、もしくはソフトの発売を望んでますが、まぁ、無理でしょう。
先に原作読んでたから、何となく岸本加世子、岩下志麻が自分のイメージと違うんですよね〜
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dape_man
2021/09/23『悪霊島』といえばビートルズの「Let It Be」で刷り込まれているので、あのカバーバージョンには違和感しかありませんでした。何とかオリジナルバージョンでソフト化して欲しいものですね。
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