M1号 ドゴラ スタンダードサイズ 平成物

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宇宙空間に漂っていた細胞が放射能による影響で突然変異を起こし、巨大化した宇宙生物、ドゴラ。
本邦初の宇宙怪獣ですね。『宇宙大怪獣ドゴラ』が公開された昭和39年(1964年)は、奇しくもキングギドラというもう一体の宇宙怪獣がデビューしていますが、4ヶ月早く銀幕に登場したドゴラこそ“元祖”宇宙怪獣といえる存在です。
一作ごとにそれぞれ異なる怪獣像を提示してきた東宝特撮陣が、この宇宙怪獣を描いた映画で挑戦したのは“不定形の怪獣”。それを表現する為に当時はあまり一般的ではなかった素材、ソフトビニールでミニチュアを作り、それを水中で操演するなど、様々な創意工夫を凝らした方法が用いられた作品です。しかし、その試みは決して成功したとは言えず、劇中でのドゴラはあまりにも貧弱で、キングギドラほどのインパクトを与えられませんでした。
むしろドゴラの魅力は、映画よりもポスターや宣材などに用いられたイラストで発揮されているような気がします。ビルを破壊し、豪華客船や新幹線を触手で持ち上げる半透明の宇宙怪獣・・・
これらのイラストにこそ不気味な宇宙大怪獣たるドゴラの魅力が凝縮されており、ドゴラといえば劇中の姿よりもそちらを思い出される方も多いのではないでしょうか。

2007年にM1号が発売したドゴラのソフビは、そんなポスターや宣材などで見られたドゴラのイラストをモチーフに、独自のアレンジを加えたソフビです。
特徴的な3本の触角はイラスト通りですが、全体を構成している曲線がとても艶かしく、女性的なフォルムを感じさせるデフォルメで仕上げられています。
このソフビは、ダイヤモンドを喰らう怪獣ということで、ダイヤモンドを表現したラインストーンを蓄光素材のボディに散りばめていますが、暗闇で妖しく光るM1号のドゴラはまさにイラストで描かれたイメージに近いものがありますね(画像5枚目)。

#ゴジラ #M1号 #東宝 #ソフビ #怪獣

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    CRASH AND BURN 場外劇場

    2022/02/04 - 編集済み

    思えば実際に撮影に使用されたドゴラもソフトビニールが素材でした。
    ある意味最も本物に近いソフビ怪獣人形なのかも。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2022/02/05

      そうですね、ドゴラこそ世界最初の“ソフビ怪獣”ですね。玩具の“怪獣ソフビ”ではなく、プロップとしての“ソフビ怪獣”として世に出たところが面白いですね。

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