円谷エンタープライズ カメレゴン スタンダードサイズ 当時物

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原子力船を破壊すべく東京湾に現れた怪獣、カメレゴン。
デザイナーの米谷佳晃氏によると、ネーミングには「カメレオン」と「亀」、ダブルミーニングが込められているとのことですが、「カメレオン」モチーフは透明化能力ぐらいで、ビジュアル的には「亀」の甲羅のほうが目立っていた感じですかね。劇中でも、すぐ消えてしまうカメレゴンに業を煮やしたミラーマンが、原油タンクを投げつけ背中の甲羅に黒い原油が付着、透明化しきれなかったその部分をミラーナイフで狙い撃ちされ倒されるのが見せ場となっていました。(この黒い原油だけが浮かび上がる光学合成のシーン、これが秀逸でしたね。今のCGでは得られない、これぞ昭和の円谷特撮という「味」があって実に良かったです)

この円谷エンタープライズのカメレゴンは、70年代後半の第3次怪獣ブームの頃にブルマァクの金型を流用して発売された、一連のミラーマン怪獣シリーズの中の一体です。
名匠による造形の素晴らしさと、流通量が少なかったことによる稀少性から、ビッグ5と呼ばれるミラーマン怪獣ソフビ(カメレゴン、ビッグアイ、スフェノドン、タイガン、キング・ワンダー)を中心にラインナップされたこのシリーズは、刻印修正で両足を作り直した為にいずれもブルマァク版より足が細いのが難点ですが、ブルマァク版とは異なる解釈の彩色はまた違った魅力があります。このカメレゴンもピンクが艶やかだったブルマァク版とは打って変わって、渋めのカラーリングになっています。
特徴的な頭部のヒラヒラや、トゲが生えた幾何学模様の甲羅など、地味なようで実は意外に複雑な形状をしているカメレゴンですが、こうして見るとその辺りを実に上手く怪獣ソフビに落とし込んでいるなぁ、と思いますね。

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