ブルマァク　メガロ　スタンダードサイズ　当時物

約300万年前に海底に没した、レムリア大陸の末裔たちが築いた海底王国シートピアの守護神、メガロ。
人類が行った核実験で被害を受けたシートピア人が報復の為に地上に送り込んだこの昆虫怪獣は、海底王国シートピアと親交のある（笑）M宇宙ハンター星雲から再び地球に襲来したガイガンと悪のタッグチームを結成、ゴジラ＆ジェットジャガーの善玉コンビを相手に大暴れをしました。
荒唐無稽なストーリー、低予算ゆえのバンクフィルムの多用から、「ゴジラ映画のワースト作品」と評されることも多い『ゴジラ対メガロ』ですが、冷徹な“サイボーグ怪獣”の魅力を湛えたガイガンと、子供ウケの良さそうな甲虫モチーフに上手く邪悪な雰囲気を纏わせたメガロのコンビは、実に絵になる、魅力的な悪のタッグチームでした。
どちらもひと目でそれと判る悪党面で、しかも悪役レスラーの凶器攻撃を髣髴させる武器を身体に備えているのが良いですね。同じ悪のタッグチームでも、前作『地球攻撃命令 ゴジラ対ガイガン』でガイガンとタッグを組んだキングギドラはシングルプレーヤーの印象が強かったので（そもそもキングギドラは、一体で地球怪獣数体の相手をしてしまう規格外の“宇宙超怪獣”。パートナーなんか必要ないのです！）、ガイガン＆メガロの方がタッグチームとしてバランスが取れていたように思います。

甲虫＋ドリルという組み合わせの妙、悪役であることを端的に表している眼つきの悪さ。デザイン的な完成度は高いものの、本編の評価の低さでちょっと損をしている感のあるメガロ。
そんなメガロのマイナスイメージを吹き飛ばすかのような逸品が、このブルマァクのメガロです。
シャープなフォルムに巧みなモールディング、ブルマァク黄金期の名匠のセンスが光る造形美で、そのプロポーションの良さは着ぐるみよりも、このソフビのメガロのほうが数倍格好良いんじゃないか、と思わせるものがあります。
ブルマァク屈指の稀少アイテムの一つに数えられるメガロですが、そんな稀少性云々はともかく、ドリルアームの曲がり具合なんかに至るまで全てが計算されているかのように美しい造形は、ずっと眺めていても飽きることがありません。

#ゴジラ　#ブルマァク　#東宝　#ソフビ　#怪獣