ブルマァク メカゴジラ スタンダードサイズ 当時物

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地球侵略を企むブラックホール第三惑星人が、地球の怪獣王・ゴジラをモデルに造り出したロボット兵器、メカゴジラ。
「宇宙をとびミサイルを撃ち込む! 全身が武器の凄いゴジラが現れた!」のキャッチコピーもダテではない、キングギドラと並ぶ昭和ゴジラシリーズの強敵怪獣ですね。
メカゴジラが初登場した『ゴジラ対メカゴジラ』(昭和49年公開)は、「ゴジラ誕生20周年記念映画」として製作された映画ですが、個人的にも、初めて映画館で観たゴジラ映画ということもあって、非常に思い入れがあります。前年の昭和48年のテレビ番組、『流星人間ゾーン』で初めて動くゴジラを観て大興奮した幼少期の私ですが、この映画では、主役のゴジラではなく、敵怪獣のメカゴジラにすっかり夢中になってしまったんですね。まず、何と言っても、最初からメカゴジラとして現れるのではなく、ゴジラに偽装した“偽ゴジラ”で現れたのが良かったと思います。味方であるはずのアンギラスと戦い、やがて現れた本物のゴジラとの戦いの中で剥がされていく化けの皮・・・、という一連の流れがもう最高でしたね。佐藤勝氏のジャジーなテーマ曲に乗ってメカゴジラが登場するシーンは、何度見返しても胸が躍りますよ。
地球の鋼鉄を上回る強度を持つ宇宙金属、スペースチタニウムで造られ、繰り出す技はスペースビームにフィンガーミサイル、クロスアタックビーム、加えて防御のディフェンスネオバリヤー等々、メカゴジラの各種設定には、明らかに当時、怪獣や変身ヒーローを凌ぐ人気を得るようになっていたロボットアニメの『マジンガーZ』からの影響が窺えますが、それでいて画面から伝わってくるメカゴジラの佇まいが、ちゃんとゴジラ映画に相応しい“怪獣”に着地しているのが素晴らしいと思います。

そんなメカゴジラの、ブルマァク当時物のソフビ。
別項で紹介したメガロと並ぶ、ブルマァク黄金期の傑作にして、屈指の稀少ソフビです。当時、一般の玩具店での販売が無く、映画公開時に映画館、それも都心の限られた映画館のみで売られたと語られる曰く付きのアイテム(今で言う“劇場限定版”の嚆矢ですね)。地方の映画館で鑑賞した私などは当然、知る由も無く、それだけにこの手の古ソフビを集めるようになって本当に憧れたソフビです。5年前に、いつもお世話になっているショップさんに尽力頂いて、やっと入手出来ましたが、それは感激もひとしおでした。
スケールモデルのようなリアル造形ながら、玩具としての愛嬌も持ち合わせている抜群のデフォルメ感。メガロ同様、脂の乗り切った名匠のセンスが冴え渡っている逸品です。

#ゴジラ #ブルマァク #東宝 #ソフビ #怪獣

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  • Animals 11

    mekagojira123

    2018/04/30

    ブルマァク メカゴジラ大好きです‼
    わたしも一基あります。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2018/05/01

      ホント、カッコイイですよね〜。それに加えて販売形態に関してや、同時期のレオ怪獣のスタンダードは小さくなったのに何故メカゴジラは従来の大きさのままだったのか?など、ミステリアスな部分にも心惹かれます。

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    ハムトシ

    2018/04/30

    凄っ!ホンモノですね!

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2018/05/01

      ありがとうございます。代償は小さくありませんでしたが、後悔はしていません(笑)

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    A-chan

    2020/09/18

    こんばんは。
    ソフビになってもカッコ良いメカゴジラですね。
    一番最初のメカゴジラは、その登場の仕方にインパクトがありましたね。初めはゴジラそっくりに偽装していて、本物のゴジラの前で正体を現した時のカッコ良さは東宝怪獣映画史上に残るものだと思います(可愛いアンギラスを酷い目に遭わせた憎い奴ですけど)。
    並の怪獣が束になっても叶わなかったでしょうが、ゴジラの電磁石攻撃で辛くも逆転勝利しました。以前、ゴジラは電撃を受けた際に鉄が体に吸い付いた事があったのでしょうか。その時の事を覚えていたからメカゴジラとの戦いに生かす事ができたのでしょうね。

    ブラックホール第3惑星人の皆さん、どう見ても宇宙人らしからぬ日本の悪の集団にしか見えない外観に私も違和感を覚えていたのですが、後に正体が猿の惑星である事が分かり、やっと宇宙人らしいイメージになってくれました(笑)。
    女性陣の主役格はオスカル田島玲子さんですが、確かに出番は多いですけど目立った活躍が無いので、私はむしろ出番は少ない割に見せ場の多い博士のお嬢さんの方が印象的でした。
    それから多くの人が時代錯誤と槍玉に挙げる沖縄王族の末裔の老人と孫娘も印象的です。

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    • B6cf967ebcafa336fe0b5e970ad6d9c2

      dape_man

      2020/09/19

      『ゴジラ対メカゴジラ』には特撮モノではお馴染みの役者さんがたくさん出演されていますが、中でも岸田森・睦五朗の『ファイヤーマン』コンビが敵・味方に分かれて、良い味出していたのが印象的でした。最初は怪しい感じで現れて、正体を明かしてからは実に頼りになるインターポール捜査官を演じた岸田氏、ブランデーや葉巻をたしなむブラックホール第三惑星人の司令官を演じた睦氏、両氏とも当時30代後半とは思えない貫録ですね。あと、岸田氏の盟友、草野大悟氏がさんふらわあ船上で見せた、顔面の1/3が猿人化した姿もインパクト大でした!

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