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- 9F フラットクリンチのホッチキス
- ★ パワーラッチキス(SL-MF55-02)
★ パワーラッチキス(SL-MF55-02)
今ではよく見かけるようになってきた「フラットクリンチ」タイプのホッチキスですが、10号針と呼ばれる普段一番よく使われる針を用いて最大何枚の紙を綴じられることができるかご存知でしょうか?
日本で一般的なホッチキス針である10号針を用いて、一般的なコピー用紙(64g/㎡)を綴じようとするとき、最大で綴じられることができる枚数は32枚です。
一昔前は10号針のホッチキスといえば最大20枚の用紙を綴じられるもの。でしたが、フラットクリンチができるようになってから10号針を用いたホッチキスが綴じられる枚数の限度が徐々に増えてきました。現在の10号針ホッチキスの最大とじ枚数である32枚綴じを初めて実現したのが、今回紹介のコクヨのフラットクリンチホッチキス『パワーラッチキス(SL-MF55-02)』です。
外 寸 / H64×W29×D80(㎜)
質 量 / 93g
針装てん数 / 100本
とじ 奥行 / 25㎜(最大)
使 用 針 / №10
通常のコピー用紙程度であれば最大32枚まで綴じることができます。
本体を上から眺めると、直線的なデザインが多く幅広で大きく見えるホッチキスですが、同種とのホッチキスと比べると、実は大きさにはそれほど違いはありません。
直線的なデザインは、作業中に立てて置くことができ、作業を邪魔せずコンパクトに置いておくことができる特徴もあります。
■ ともかく「軽い」
業界で初めて32枚綴じを実現した『パワーラッチキス』ですが、初めは28枚綴じとして登場し、改良を短期間で加えた後、業界初の32枚綴じとして再登場しました。
2013年2月 最大28枚綴じ
パワーラッチキス(フラットタイプ)が発売。
2013年11月 最大32枚綴じ
パワーラッチキス(SL-MF55-02)が発売。
『パワーラッチキス』は業界初の最大32枚綴じホッチキスであるということ以外にも、とても「軽い」ホッチキスであるという特徴があります。
『パワーラッチキス』でも採用されている「フラットクリンチ機構」と、32枚もの用紙を綴じるために採用されている「軽とじ機構」は、それぞれの機構を実現するために部品点数が多くなり、総じて質量が重くなってしまいます。同様の機構を持つ他社のモデルは100g以上となってしまいましたが、『パワーラッチキス』は100gを下回り、針を装てんしていない本体のみの重量は90gしかありません。加えて重心バランスも低くなっており、持ちくらべてみると実際の数字以上に軽く感じられることでしょう。
また、紙を綴じた際の感覚も非常に軽やかです。今までのフラットクリンチホッチキスが「うるさい」とか、「固い・重い」とか感じられている方がいらしたら、ぜひ一度このパワーラッチキスで綴じ比べてみていただきたい。
とても「静か」に「すっ」と針が入っていく様に驚かれることかと思います。
持っても「軽い」綴じても「軽い」
今までの「重い」ホッチキスは何だったのだろうかと思うことでしょう。
……と、書き並べてみましたが、人の感覚は難しいもので、これまでホッチキスに深く慣れ親しんでおられた方からは「軽く」針が入る様は一概に喜びにはならないよう。「静かすぎて綴じた感覚に乏しい」という使い慣れた人には物足りない感覚というものも生み出してしまうことも。
さらに加えて申せば、このホッチキス「軽さ」との代償に「強い衝撃には弱い」という弱点もあります。
作業中に度々机の上からホッチキスを落とす小生にとっては、強い衝撃を与えることはよくあること。このホッチキスを4、5度落としてしまったときでしょうか、書類を突き抜けた左右の針が均等に入っていないという状況に気付きました。
他社のホッチキスでは上部のカバーの内側に金属製のハンドルという大き目な部品が入っているのですが、このパワーラッチキスにはそれがありません。
厚目のプラスチック製ハンドルカバーと、金属製の大きい稼働アームとそれをつなぐ補強材がハンドルの役目を果たしています。
この稼働アーム、補強材が入っているため縦方向の力には強いものの、横方向の力には脆弱な構造となっています。
落下という強い衝撃が与えられた際、ハンドルが開き、横方向の力がより加わりやすくなってしまったのでしょう。
1度目の落下では気付かぬほどの歪みだったものが、2度3度の衝撃が加わり、歪みに気づかぬまま使い続けることでフレーム自体が捻じれてしまった。フレームが捻じれたのものを使った結果、針を押し出す力に偏りが生じ、綴じたときの足の状態に変化が生じてしまったものと思われます。
他のホッチキスと比べて強い衝撃に弱いのは、他のホッチキスとは異なる構造に一因があるのではないかと思います。しかし、これによって得られた「軽さ」という武器。他にはない「軽さ」と「堅牢性」を天秤にかけるとき、より重視するべきはどちらか。これは使い手であるユーザーさんに委ねたいと思います。
・今まで使っているフラットクリンチの「音」と「固い打ち心地」、そして「本体の重さ」にご不満のある方
・30枚以上の用紙を綴じたい方
そんな方にオススメの一台です。
ちなみにツートンカラーモデルも追加されておりますので、可愛らしいカラーに興味のある方は是非ツートンカラーモデルもお探ししてみてください。
ただし、強い衝撃には要注意。机の上から落とさないようにくれぐれもご注意を。
(1度机の上から落とした程度で直ぐに壊れることは無いと思いますが)
#コクヨ
#ホッチキス
#文房具
貴方の手は何時も青い♡
2020/07/08へえー!進化してるんだ!
栗下 智
2020/07/08ホッチキスの本体は中々壊れませんし、紛失でもしない限り新規購入される機会もないので、新しいホッチキスを手にすることも見かけることもあまりないですよね。
現に私もホッチキスをコレクションするようになる数年前まで、30枚も綴じられる小型ホッチキスがあるなんて知りませんでしたから(笑)
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貴方の手は何時も青い♡
2020/07/08確かに、私もいつまで経っても古い物を使っています、、、、。
https://muuseo.com/itumoaoi/items/61
2人がいいね!と言っています。