精進料理人・棚橋俊夫さんが語る「食材の命と向き合う」ための調理道具とは
美味しい料理をつくる人はきっと、とっておきの調理道具があるに違いない。そんな期待を胸にお話を伺ったのは、精進料理人 棚橋俊夫さん。生粋のMade in Japanの料理でありながら、意外とその実態は知られていない。精進料理を通じた食育の活動で国内、海外を飛び回る棚橋さんに、精進料理の必須道具をご紹介いただきました。
知っているようで意外と知らない。家具メンテナンスのいろは
ダイニングテーブルや椅子、キャビネットなど、自宅にある家具には木を加工して作られているものや、そこに布地やレザーなどの異素材を組み合わせてあるものが多い。
天然素材である以上、素材の味わいを楽しめることと経年劣化をしてしまうことは表裏一体。
そして、家具はあくまで生活を豊かにするための道具なので、愛用すればするほど、汚れたり傷が付いたりしてしまうのは仕方のないことだ。
だからこそ、洋服や革靴と同じように日頃のちょっとしたメンテナンスが大切。適度なケアで良い状態をキープすれば、気持ち良く長く使い続けることができる。
そこで、今回は家具リペアの達人であるFizz Repair Worksの代表・西原弘貴さんにお願いし、家庭でできる簡単なメンテナンスと揃えておきたいケア用品を教えていただいた。
トラウザーズ解体新書 第五回:股上を考える
今回からディテールと言うよりも、トラウザーズの寸法により直接的に影響を及ぼす意匠についてお話ししたい。まずは股下関連、ではなくその上、つまり股上に関連するところから。
股下に比べると股上は、意識する人とそうでない人との差が著しいエリアと値だ。自らの体型や世間の流行を何も考えることなくトラウザーズを、正に与えられるがまま穿いてしまう人は「股上」など全く気にしないはず。一方で、それらに敏感な方は自分なりのベストアンサーを必ず持っているか、トラウザーズの種類次第で的確に変化させている。その意味で股上への関心の有無は、トラウザーズのみならず装いそのものへの関心の有無に直結すると言い切れる。
近代デザインのキーワード:唯美主義
ココ・シャネルが1926年に発表したリトルブラックドレスが女性の立ち姿を変えたように、デザインが社会に影響を与えることもあればその逆もしかり。1940年代〜1960年代のアメリカでは、軍事技術として発展した積層合板やプラスチック、金属などを用いた家具が生みだされました。
デザインに関するキーワードを政治や素材開発の進歩といった出来事と並べてみると、なぜそのデザインが生まれたのかを知る手がかりとなります。
この連載ではアーツ・アンド・クラフツ運動からポストモダンまでの近代デザインにまつわるキーワードを、当時の社会の状況と合わせてまとめます。
第2回のキーワードは「唯美主義」。ただただ美しさを追求するべきものである。そんな提言を掲げるエスシート(唯美主義者)たちの限りなく芸術家らしい美に対する情熱に、きっとあなたも憧れるはず。