キースラーガー (Kieslager) 下川鉱山 #0271

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キースラーガー(層状含銅硫化鉄鉱鉱床)から得られた鉱石標本で、一面が研磨されています。黄鉄鉱、磁硫鉄鉱、黄銅鉱などの集合体です。

下川鉱山は1933年(昭和8年)に探鉱を開始、1941年(昭和16年)から三菱鉱業(現三菱マテリアル)下川鉱業所として操業を始め、戦時中は軍需鉱物増産のため優先的に規模拡大が図られました。戦後も稼行が続けられ、1974年(昭和49年)ごろに最盛期を迎え、日本有数の銅山となりましたが、その後の銅貿易自由化、コスト増等により収益が急速に悪化し、1983年(昭和58年)に事実上閉山となりました。

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