金銀鉱石 (gold-silver ore) 大貫鉱山 #0676

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石英質の母岩に縞状構造が見られます。本鉱山の平均的な金品位は5g/トン、銀品位は20~50g/トンであったとのことです。(1~3枚目は背景をソフトウエア処理しています。)

大貫鉱山は金・銀の鉱脈鉱床で、大正初年に箟岳(ののだけ)丘陵の北東側の山王沢で金銀鉱脈の露頭が発見され,その後新たな鉱脈の露頭が確認され、1,938年(昭和13年)に東北興業が鉱業権を買収し、翌年から採掘を開始しました。1940年(昭和15年)には精錬所が完成、当時の従業員数は本山250名、精錬所100名であったということです。最盛時の1941年(昭和16年)の産金量は66 kgで、宮城県内では大谷鉱山に次ぐ二番目の金山でしたが、1943年(昭和18年)の金山整備令により休山しました。戦後1949年(昭和24年)に東邦亜鉛が鉱区を取得、翌1950年(昭和25年)に鉱山再開の準備を始めましたが、朝鮮戦争勃発により市況が悪化、政府の融資が停止したため閉山しました。

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