透石膏 (selenite) 宮崎鉱山 #0661

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透石膏は石膏の一種で、硫酸カルシウムを主成分とする2水和物です。透明なため、古代ローマでは窓ガラスとして用いられました。本標本も向こう側が透けて見えます。写真は背景をソフトウエア処理しています。

宮崎鉱山は石膏とマンガンの産出で有名で、茗荷沢、湯の倉、梵天、カヤ森、田代などの鉱床があり、これらを総称して宮崎鉱山といいます。宮崎鉱山の石膏は第三紀凝灰岩の粘土化帯に層状をなし、雪花石膏を主としていましたが、鉱床の末端部では脈状の繊維石膏が産出しました。透石膏は雪花石膏の空隙中に産したということです。

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