中島みゆき 「寒水魚」

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結構何枚か中島みゆきさんのレコードは持っていますが
最初に買ったのはこの「寒水魚」です。

このアルバムが出る少し前に
「悪女」が大ヒットして
それまでたまたまラジオでかかった「時代」とか
「わかれうた」くらいしか聞いたことなかった私も
「悪女」はエアチェックしてそれなりに聴きこんで
大好きな曲になりました。

そんなとき
一緒に住んだことのない週末にしか会わない親父が
「「悪女」をクルマで聴きたいから
「悪女」が入っている中島みゆきのアルバムを
買ってきてテープに録ってくれ」との指令が下りました
LP1枚買ってくれるというのは
当時中学生になったばかりの私とっては
結構なご褒美です
喜んで「わかった!買ってきてテープに録っておくよ!」と
二つ返事で引き受けて出たばかりのアルバム「寒水魚」を買い
テープに録って親父に渡したのです。。。が。。。

「寒水魚」に収録されている「悪女」はアルバムヴァージョンで
シングルの「悪女」とはアレンジもみゆきさんの歌い方も
全く異なっていたのです。
その上、この頃のみゆきさんのアルバム曲は
ズドーンと暗い静かな曲が多く
(「はじめまして」以降になるとビートの効いた曲なんかもありますが。。。)
親父としては思っていたのとかなりイメージが違ったらしく
「悪女は何だか全然違うし、眠たくなるような曲ばっかしじゃしよう聴かんわ!」と
私が苦情を言われる羽目になり
随分さえん思いをしたのを思い出します。。。(苦笑)

まぁ、最初は眠くなる。。。かもしれませんね
でもメロディや歌詞を少し覚えるくらい聴きこんでいくと
どの曲もめちゃくちゃいいのです!
聴けば聴くほど味が出るのです!

A-1悪女のワイルドな歌いっぷりで始まるこのアルバムは
シングルでもおかしくないインパクトのある
A-2「傾斜」でいきなりボルテージが上がり
絶対に落ち込んでいるときに聴いちゃいけないA-3「鳥になって」に続き
カラオケでたまに熱唱したくなる
A-4「捨てるほどの愛でいいから」で最初のピークを迎えます

B-1「BGM」で大人の恋愛の哀しさを嚙み締めたなら
B-2「家出」B-3「時刻表」B-4「砂の船」で
とにかく一人ぼっちでどこかに旅に出たい気持ちになり
「B-5」歌姫で船に乗って海に出るのです!

。。。という感じで。。

私の持っているみゆきさんのアルバムの中でも
1,2を争うほどの名作だと思います。

1982年3月21日リリース

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