中島みゆき「私の声が聞こえますか」

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1976年にリリースされた
中島みゆきさんの記念すべき1stアルバム
このアルバムから現在まで
ほぼ1年に1枚のペースまで現在までコンスタントに
アルバムを出しています。
スタジオオリジナルアルバムだけで43枚。。。
本当にすごいですよね…
これだけ休まずに続けられることに圧倒されます。

この1stアルバムはデビューが決まってから
かなりの急ピッチで作成されたらしく
何十曲のストックのなかから
事務所とレコード会社により選曲、アレンジが進められ
実際のレコーディングは1週間くらいで仕上げられたそうです。
あらかじめ用意されていたベーシックトラックに合わせて
レコーディングされたため
みゆきさんの普段のキーよりも
少し高めで歌われているものが多いようです。
「海よ」あたりを聴いていると確かに少し高いかな…とも思います。

収録されているシングル曲は
デビューシングルとなった「アザミ嬢のララバイ」と
2ndシングルで第10回ポプコングランプリ曲であり
第6回世界歌謡祭でもグランプリとなった「時代」です。
「時代」に関しては今更ここであーだこーだ語る必要もありませんね
デビュー曲である「アザミ嬢のララバイ」は
個人的にもめちゃくちゃ好きな曲で
初期のみゆきさんを代表する曲だと勝手に思っています。

シングル曲以外も名曲がてんこ盛りで
個人的な好みだけで言わせていただくと
A-1「あぶな坂」、A-4「ボギーボビーの赤いバラ」
A-5「海よ」、B-2「ひとり遊び」、B-5「渚便り」あたりは
どれも甲乙つけがたい名曲です。

それにしても改めて聴いておどろくのですが
アレンジには確かに時代を感じますが
みゆきさん歌声が今と比べても全く違和感ないのですよね
既にデビュー時に完成の域に達しているのですよね…
大抵のベテランアーティストが
1st、2ndあたりだといい意味でも悪い意味でも
その後とはイメージがかなり異なったりするものなのですが…

ただこのアルバムを聴いていると
言われるほど「暗く」はないのですよね
確かに歌の内容は決して明るくはないのですが
少しキーが高めであることもあり
歌声が妙にカラッとしているのですよね
みゆきさんってラジオとかだとめちゃ弾けたキャラなのは
その後、お馴染みになりますが
このアルバムの歌声を聴いていると
ちょっとそのイメージが垣間見えるような気がします。
まぁわかっているからだとは思いますが…

1976年4月25日リリース

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