DIO「Holy Diver(情念の炎~ホーリィ・ダイヴァー)」

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ロニー・ジェイムス・ディオ率いる「ディオ」の1stアルバム

ウルフ在籍時にリッチーブラックモアに見いだされ
レインボーに抜擢されその後、ブラックサバスに参加
そしていよいよ自分のバンドである「ディオ」を結成し
1983年に満を持して発表されたアルバムです。

私は個人的にレインボーはロニー在籍時が
一番好きだったのでこのアルバムもめっちゃ期待して聴きました!
そして期待以上の出来の良さに感動したものです。
ロニー在籍時のレインボーを彷彿とさせる様式美に加え
よりロニーらしさが加わって
めちゃくちゃカッコ良いハードロックアルバムに仕上がっています。
そしてロニーに見いだされたと言っていいと思いますが
ヴィヴィアン・キャンベルのギタープレイも文句なくカッコ良いです。
作曲面でもかなり貢献していると思われますが
ロニーの思うサウンドにバッチリハマったのではないかと思います。

…ヴィヴィアンの前に
私の大好きなジェイク・E・リーが
一時的に加入していたらしいのですが…
ジェイク参加のディオも聴いてみたかったなぁ…
でもそうなるとジェイクのオジー加入はなかったかもしれないから
結果的にはこれで良かったのか…

さてアルバムの内容ですが…

A-1「Stand Up and Shout」からノリノリのぶっちぎりで
くっそカッコいいです!!!!
レインボーっぽいような感じもしますが
本家レインボーよりもこの曲カッコいいですよー
ヴィヴィアンのソロも突き抜けています!!!

A-2「Holy Diver」は初期のディオを代表する名曲ですね!
ディオの代表曲と言えばこれをあげる方も多いかと思います。
私…実はこういう重めで遅めのミディアムって
あまり良い印象を持った曲の記憶がないのですが
この曲だけは最高に「いい!!!」ですね
何が違うんでしょうねぇ…ゆっくり目だけどしっかりリズミカルだからかなぁ…
重苦しいアレンジもこの曲には合ってます
こういうマイナーなメロディ自体は大好物なので
やはりどう聴いても名曲です!

A-3「Gypsy」はテンポアップして
押せ押せな1曲です。
とはいっても速めのミディアムくらいですか…
この辺りのテンポ感がこの時代はウケがいいのですよね
一世を風靡したLAメタル勢に共通する感じがありますね!

A-4「Caught in the Middle」も
引き続き少しキャッチーなノリです
あれ?こうして改めて聴いてみると
意外とこのアルバム、キャッチーな曲多いなぁ
もっと重苦しくってマイナーなイメージがあったですが…
まぁ、でもこの曲もわかりやすくカッコいいですね!

A面ラストは「Don't Talk to Strangers」
ディオらしい様式美を前面に出した壮大な曲です。
バラード調で切ないメロディをロニーが歌い上げ
途中からしっかりハードな展開に変わっていきます
それがまたしびれるようなマイナーメロディでたまりません!!!
ある意味、典型的な様式美ハードロックですが
こういうのを期待して聴いているので
想像通りで文句ありません
いや完成度の高さは間違いなく想像以上ですね!!!

B面のオープニングは
少し重苦しくハードなリフで始まる
「Straight Through the Heart」
これもロニーらしい曲で
ロニーの独特の歌いまわしが冴えまくります!
そういえば当時「メタル界の北島三郎」とか
言われていたのですよね(笑
まぁイメージ通りでなかなか面白いのですが…
この曲のヴィヴィアンのソロ
それほどテクニカルではないのですが
うまいメロディでくっそカッコ良いです!

B-3「Rainbow in the Dark」は
「Holy Diver」に続いて2枚目のシングルカットとなった曲です。
サビに入るキーボードのフレーズが印象的です
これもシングルカットするには
なかなか渋めのセレクトだと思うのですが
ある意味、ディオらしい気もします。
この頃の典型的ミディアムハードロックといった感じの曲です。
もちろん文句ナシにカッコ良い1曲です。

B-4はアルバムエンディングらしく
これも様式美ハードロックといえる「Shame on the Night」
こういう少しスローでヘヴィ目なアレンジは
重苦しいばかrになりがちなのですが
さすがロニー&ヴィヴィアンですね
しっかりメリハリが効いていて退屈しません

全体を通して改めて聴いてみると
70年代のレインボーと近い雰囲気を持ちながらも
やはりしっかり80年代サウンドなんですよねぇ
その融合具合が何とも心地よいサウンドになっています。
やっぱり私は陽キャなバンドよりも
こういうマイナーなメロディでシリアスなのが好きなのが再確認できました!

間違いなく80年代を代表する1枚だと思います。

1983年5月25日リリース

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