Night Ranger「7 Wishes」

ナイトレンジャーの３作目のスタジオアルバム
セールス的には成功したアルバムで
彼らのアルバムで唯一アルバムチャートで全米トップ10入りを果たしています。
シングルカットされたのは相変わらずバラードばかりですが（苦笑）
「Sentimental Street」が８位
「Four in the Morning」が19位
「Goodbye」が17位とどれもヒットしています。

うーん、シングルカットされた３曲は
申し分なくナイトレンジャーのシングルらしい
いかにもアメリカでウケそうなナンバーで
確かに良い曲なのでが
1stの「Don't Tell Me You Love Me」や
2ndの「(You Can Still) Rock in America」みたいな
ハードロックとしてぶっちぎりでカッコ良い曲が
このアルバムにはないのですよねぇ…

A-1のタイトル曲でもある「Seven Wishes」は少しヘヴィ目の
良い曲ではあるのですが1st、2ndのA-1に比べると
残念ながら明らかにインパクト不足です

B-2の「Faces」は1stの「Sing Me Away」的な
ちょっとライトなロックとしてはかなり出来が良くて
なかなか気持ちよい曲です。

で、A-3の「Four in the Morning」はシングルカット曲で
ベタベタなバラードではありませんが
これも軽快で爽やかなロック曲なのですよねぇ…
いや、めっちゃいい曲ですよ
これ単体で聴いたらA-2もA-3もめちゃカッコいいんです
でもなぁ…ナイトレのアルバムにはシングルで出せない
ハードでカッコ良い曲も期待しちゃうのですよ
ジェフとブラッドなんて豪華なギターヒーローが二人もいるのですよ
そりゃ派手でテクニカルでスリリングな曲を期待しちゃうでしょー

A-4「I Need a Woman」に続いて

A-5「Sentimental Street」
これはまぁ文句ナシの
ある意味ナイトレらしい非常に美しいバラードです。
いやカッコいいです。間違いなく良い曲です。
今でもたまに聴きたくなってこの曲だけ聴いて浸っちゃいます

B-1まできてやっと本来のナイトレらしい
シンプルにカッコ良いハードロックらしい曲がきます
「This Boy Needs to Rock」
これこれ！こういうのをアルバムではもっとください！
こういうのを期待しているのです！！！

B-2「I Will Follow You」は
2ndの「When You Close Your Eyes」的な爽やか系の曲なのですが
やはり少し地味なのですよねぇ
「When You Close Your Eyes」は同じような路線でも
めちゃくちゃインパクトあるのだけどなぁ…

B-3「Interstate Love Affair」はちょっと新しいアプローチですね
キーボードもかなり前面に出てきて音造りもちょっと今風（当時のね）
これが発展したのが次作「Big Life」や
「The Secret of My Success」に繋がっていくような気がします
これはこれでカッコいいですね！アルバム全てがこの方向だと
ちょっと違和感ありますが…
（次作はそうなっちゃうのですよねぇ（苦笑））

B-4「Night Machine」は
ミディアムテンポのなかなかビートの効いたカッコ良さのある曲です。
もうちょっとインパクトのあるフレーズが欲しいかなぁ…

で、ラストは「Goodbye」
安定のシングル用バラードです。いやこれもいい曲です。
単体で聴くと本当にジーンと来ます

うーん。。。でもやっぱり全体的に地味なのですよねぇ
シングル用のおとなしめの曲の出来の良さばかりが目立っちゃって
ハードロックなナイトレがあまり感じられないのです。。。

いや何度もいいますが普通にいいアルバムなんですよ
でも私がナイトレに求めるのはこれじゃなかったかなぁ…という１枚です
あぁ、いけんいけん、でもこういうことをバンドに期待するから
バンド側もなかなか新しいことができなくなるのですよねぇ
ジューダスのアルバムレビューでも同じようなこと言ったな（苦笑）

すみません、あくまで個人的主観です！
１曲１曲はどれもいい曲なんです。でもちょっと期待するより地味なんです～

1985年5月20日リリース