岩崎良美「Weather Report」

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ヨシリンの3枚目のオリジナルアルバム
もはやデビュー時からその抜群の歌唱力は
既に完成されていましたが
このアルバムはヨシリンのその高い歌唱力に
負けない良曲がこれでもかと詰まった名盤です!

ヨシリンのシングル曲で一番好きなのは?って聞かれたら
間髪言れずに「Vacance」と答えますが
一番好きなアルバムは?って聞かれると
こちらはこの「Weather Report」と答えます!

楽曲のバリエーションも非常に豊富で
メリハリも効いていて最初から最後まで
全くもって引き込まれてしまう1枚です。

A-1はまさにオープニングにふさわしく
華やかな「Good-day Sunshine」で始まります!
ライブでこれがオープニングでもはまるでしょうねぇ
これで盛り上がらなくちゃウソでしょ!という
インパクト抜群で
まさにカラッと乾いた夏の暑さを感じさせる名曲です。
カリフォルニアの風が感じられますよ!

A-2はシングル曲でもある「I THINK SO」
数々の名曲を世に出した網倉一也さん作曲です!
前作「SAISONS」と同時発売だったのですよね
で、よく覚えていますが「オリエント時計」のCMソングに使われて
ヨシリン本人も出演していました
この頃はまだラジカセも持っていなくて
このCMが流れるたびに「これいい曲だよなぁ…岩崎良美キレイだなぁ」と
見惚れてた小学生は私です(笑

さらにA-3は「Vacance」に続いて私の好きなシングル曲!
「LA WOMAN」です!こういうちょっとラテン系の曲
意外とヨシリンに合いますよねぇ~
思わず体が動き始めてしまうリズミカルな名曲です!
作曲はこれも私の大好きな南佳孝さん!!!
なんて無敵な組み合わせなんでしょう~
この開放的なメロディのサビを聴いたら
意味もなく空に向かって手を伸ばして
クルクルと周り始まてしまいそうになります

A-4は少しテンションを落として
落ち着いた感じの「CITY ポルカ」です
まさにタイトル通りでおしゃれな街を
軽快に闊歩するような気持ちよい曲です。
そしてこちらは稀代のヒットメーカー来生姉弟の作詞作曲です!
そりゃ楽曲のレベルが高いはずですね
先程からずっとすごい作曲陣が名を連ねています

A面ラストはグッと大人っぽく
「今夜は私RICHな気分」でいったん締めくくります。
「あなた色のマノン」あたりでも思いましたが
こういう大人っぽい曲が意外とヨシリン合うのですよねぇ
で、この曲がちょっとダンサンブルでまたカッコいい!

あっという間にA面が終わって
B-1は尾崎亜美さん作詞作曲の「Baby Love」で始まります!
亜美さんの曲ですもの…いいに決まってるじゃないですか
…というか何故これシングルにしなかったのか???
文句ナシにヨシリンに合っているし
うまくプロモーションすれば間違いなく売れるでしょー!
でもこのアルバムにはシングルが3曲入っているのですが
確かにどれもこの曲に負けず劣らずいいのですよねぇ
もちろんどれもそれなりにヒットしていますが
これだけ楽曲よくてヨシリンの歌で
なぜもっと爆発的に売れなかったのか???
もう不思議でたまりません…

で、B-2はこのアルバム3曲目のシングル曲である「四季」ですね
この曲、最初に確かテレビの歌番組で聴いたと思うのですが
実は第一印象はあまりよくはなかったのですよねぇ
まぁでもそれはまだ私がガキンチョだったからですね
この大人っぽい曲の良さがわかるには少し時間がかかりました
今ではこの曲の良さがよーくわかりますよぉ~
こういうちょっとダークな大人っぽさの曲は
思わず入れ込んで聴き入ってしまいます
これがそんじょそこらの歌い手だったら
曲に負けてしまいそうなのですが
そこはさすがヨシリンです!堂々と魅力たっぷりに歌いきります!

B-3は一気に軽快に明るいシティポップで
「東海岸イーストコースト」です
南佳孝さんの作曲です!こういうオシャレな曲も合いますよねぇ
ヨシリンの歌はもちろん文句ナシなのですが
よくよく聴いていくと
この曲のメロディやアレンジってさすがお洒落だなぁ…
いかにも佳孝さんの曲って感じですね!

B-4は少ししっとりめに「夏をひとりじめ」です。
真夏の雰囲気ですが全くジメっとしていないですね
やはり日本の夏ではなくてどこかのリゾート地の雰囲気ですねぇ
このアルバムの夏ってとにかく湿度が低くってカラッとしているのです。

アルバムラストは「アビ・ルージュの息づかいで」大人っぽく締めくくります
今回同じようなことを何度か書きますが
少し陰のある妖艶な大人の雰囲気って
ヨシリンの歌声にはあっているのですよねぇ
ルックスは元気いっぱいでかわいらしいイメージですが…
で、またそのギャップがいいのですよねぇ

そんな感じでまさに「あっ」という間にアルバム1枚聴き終わります
もう何十年もこのアルバム聴いていますが
いくら聴いても飽きないのです
まさに名盤は時代を超えると思います!!!

1981年7月21日リリース

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