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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 中森明菜「バリエーション〈変奏曲〉」
中森明菜「バリエーション〈変奏曲〉」
中森明菜さんの2ndアルバム
「少女A」の大ヒット後のアルバムであり
もちろんアルバムチャートでも1位を獲得しています。
私はデビュー曲の「スローモーション」で
一目惚れしてシングルも1stアルバムも買ったし
「少女A」も予約してシングルも買っていたのですが
まさかあんないきなり売れるとは当時思っていませんでした。
「スローモーション」のチャートは毎週チェックしていて
「あぁ30位台半ばかぁ…そんなもんだろうなぁ」と
思っていました。
事務所の力の入れ方が全然違うのか
同期の小泉今日子さんや堀ちえみさんあたりに比べると
明らかにテレビや雑誌での登場回数も少なかったですし…
でも、その持ち前の歌唱力とインパクトある楽曲のおかげで
いきなり火が付いた形になり
2ndシングル「少女A」はオリコンチャートで
5位を記録する大ヒットとなりました。
その後はもう多くの人がご存じの国民的スターへの道を歩みます。
その「少女A」が先行シングルとして発売された形で
この2ndアルバムが発売となります。
ええ、もちろん予約して買って
予約特典のでっかいポスターも部屋に貼っていましたし
LPに付属のカレンダーも飾りました。
今考えると少々傷んでても取っておけばよかった…(苦笑)
おごそかなイントロダクションから
実質1曲目の「キャンセル!」が始まります!
これがまさに「少女A」と同じ路線の曲で
個人的には少女Aよりずっとずっとカッコ良い名曲です!
歌詞も少々過激ですがまたそれがよかった!!!
さすがにアルバムを通して聴きなおすことは一時期少なかったですが
(最近は結構また聴いている)
この曲だけはipodに入れておいて結構頻繁に聴いていました。
こういう路線の曲と来生たかおさんのしっとりした曲は
明菜さんの魅力の2面性がすごく出ていると思いますが
私の知っている明菜さんのこの路線の曲であれば
「1/2の神話」とこの「キャンセル!」が最強だと思っています!
「キャンセル!」のインパクトがありすぎて
少々他の曲が地味に聞こえてしまうのですが
どの曲も見事に歌い上げている明菜さんの歌唱力に
本当に引き込まれます。
ガラッとしっとりと女性らしい語りかけのA-3
気を強くみせながら揺れる心情を歌うA-4
デビュー曲候補でもあった壮大なバラードの「咲きほこる花に…」へ続き
A面ラストは明菜さんらしい小悪魔的な魅力をまき散らす
「ヨコハマA・KU・MA」で締めくくります。
B-1はこれまた明菜さんの魅力を感じながら
一緒に星空旅行をした気分になれる「メルヘン・ロケーション」で始まり
ガラリと雰囲気を変えて「少女A」へ続きます。
そしてお洒落でリゾートっぽいB-3へ続き
ここでまた気の強いほうの明菜さんを前面にだしたB-4で一気に盛り上げます
そして個人的にも大好きな「カタストロフィの雨傘」で
しっとりと切なく歌い上げエンディングへと向かいます。
うおーやっぱりこの曲もいいなぁ
ちょっと環境の良い音で聴くと本当にゾクっとしますよー
あれ?このアルバムってちょっと1stや3rdに比べると
「キャンセル!」以外は地味なイメージを
いつからか持っていたのですが
ひさびさに通して聴いてみると全然そんなことないですね!
しっかりメリハリも付いていて
めちゃ聴きごたえありますよ
こりゃしばらく夜中に集中して聴きこむかも…
まぁ私の大好きな初期の明菜さんの歌声なので
いつ聴いたって魅力的なことに変わりはないのですが…
1982年10月27日リリース