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- 2F 昭和のレコード 洋楽編
- David Lee Roth「Skyscraper」
David Lee Roth「Skyscraper」
昨日(10/2)デイヴ引退のニュースが流れてきましたねぇ
ここにアップしているアーティストも引退だったり
活動休止だったり、既に鬼籍に入っている方もいたりで…
時の流れや人の老い残酷でまた寂しいものでもありますねぇ
気を取り直して…
デイヴのソロアルバムとしては3枚目
フルアルバムそしてヴァンヘイレン脱退後としては
2枚目のアルバムとなります。
このアルバム完成直後に
ベースのビリーシーンがビリー・シーンが脱退し
ドラムのグレッグ・ビソネットの弟である
マット・ビソネットが新たにベーシストとして加入しています。
そのマット・ビソネットも参加して作られた曲が
アルバムのオープニングを飾る
「Knucklebones」です。
スティーブ・ヴァイのウォーミーなギターサウンドや
超絶テクは相変わらずです。
デイブのアルバムはいわゆるメタルではありませんし
ハードロックという枠でもないのですよねぇ
もう音楽そのものが「ダイヤモンド・デイヴ」という
独自のジャンルなのですよねぇ
どう言葉にしても物足らないほどカッコいいのです。
続いてはシングルカットされた「Just Like Paradise」
こういう明るくってポップで
いかにも万人ウケしそうなナンバーを作らせても
一級品です!それは前作の「Goin' Crazy!」あたりでもわりますよね!
この曲もこれまで以上に一発で
耳に残るキャッチー且つカッコ良い1曲です!
3曲目はまさにいかにもスティーブヴァイとデイブの共作らしい
テクニカルでブルージーな1曲です。
こんなのビシッと演奏出来たらそりゃ気持ちよいでしょうよ(笑
しかしまぁレコーディング後に脱退したとがいえ
ビリーシーンのベースがこれがまた強烈です!
4曲目はアルバムタイトル曲でもある「Skyscraper」
この曲…一発でインパクトがある曲ではないのですが
オリエンタルなイントロで始まり
微妙にマイナーなメロディーで展開していって
妙に後を引く曲なのですよねぇ…私の好みの問題なのでしょうが…
いや、これなぜか何度も聴いちゃうのですよ
5曲目の「Damn Good」は静かでブルージーな曲ですが
この曲はスティーヴヴァイが14歳の頃に作った曲が元になっていて
レコーディングでは通常のエレクトリックギターに加えて
ギルド・ギター・カンパニーの6弦アコースティック・ギターと
12弦アコースティック・ギター、それにコーラルのシタールも使用された
何とも独特な雰囲気の曲です。
またこういう曲に語りかけるように乗せられる
デイブのヴォーカルが素晴らしい!!!
B面に移って1曲目は「Hot Dog and a Shake」
スティーブヴァイの自由なギタープレイに
絶妙にデイヴのヴォーカルが絡みつきます。
やはり既存のハードロックって枠じゃないのですよねぇ
こういう曲がこの二人らしくてまた文句ナシにカッコ良いのです。
デイブもただ自由に歌っているように聞こえるのですが
コーラスパートなんかはビシッと効果的に決めてるのですよねぇ
ラフに崩しているようで計算され尽くされているのがまたカッコ良い!
2曲目の「Stand Up」は第2弾シングルとしてカットされました。
これまたわかりやすく覚えやすいポップで軽快なナンバーです。
サビはこれ耳に残りますよね
3曲目はミディアムテンポの「Hina」
この曲…ちょっとギターリフなんかも含めて
ちょっとヴァンヘイレンっぽい気がします。
こういうタイプの曲、必ずアルバムに1曲はあったような気が…
それにしてもスティーブヴァイは本当に何でもできますね。
エディよりさらにウォームな音ですが
前作のサウンドよりはかなり歯切れが良いような気がします。
このへんはプロデューサーの手による部分も大きいのかな…
4曲目の「Perfect Timing」は何といったら伝わるのか
このちょっと早歩きっぽいテンポが何とも気持ち良いですねぇ
デイヴのヴォーカルも少し跳ねた感じで
この曲、思わず口ずさみたくなりますよ
すごいなぁ…こんな曲かけたら楽しいだろうなぁ(笑
アルバムエンディングは「Two Fools a Minute」
それほど派手な曲ではないのですが
演奏もヴォーカルも遊び心満載の1曲です
こういう演奏を楽しんでいる感じがまたいいですよねぇ
ブラスサウンドもかなりフィーチャーされていますが
この辺りはやっぱりデイヴの好みかな…
正直言うと派手さやインパクトは前作の方が
あったかもしれません。
でも聴けば聴くほどやはりデイヴらしい楽しさ満載のアルバムで
前作同様、スティーブヴァイとビリーシーン、
そしてグレッグ・ビソネットの超絶テクニカルな演奏は健在です!
残念ながらスティーブヴァイもこのアルバムが
デイヴと組む最後のアルバムになってしまうのですが
何度振り返って聴いてもこのアルバムや前作のプレイは最高です!
1988年1月26日リリース