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- 2F 昭和のレコード 洋楽編
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BOSTON「Don't Look Back」
1978年リリースのボストンの2作目のアルバム
バンドやグループというよりは
ギタリストで工学博士である
トム・ショルツが全般を創作するプロジェクトと言ったほうが
実際のイメージに近いかと思います。
さすがにリリースされた時代には私はまだ9歳ですから
リアルタイムで聴いたわけではなく
この8年後に出た「サード・ステージ」を聴いて
すごくハマったので「それじゃ前の作品も聴いてみたい!」と
手に入れたアルバムです。
ボストンで最も売り上げが多かったアルバムはデビュー作の
「幻想旅行」で全米で1700万枚(!)全世界で2500万枚(!!)売り上げています。
この2ndアルバムは1stほどではないもののそれでも
全米で800万枚売り上げています。
最初に聴いた「サード・ステージ」に比べると
さすがに8年の歳月が経っているだけあって
ほんの少しサウンドに古臭さを感じる部分はありますが
楽曲の良さはさすが!というレベルです。
基本的にはボストンの楽曲はアメリカンロックの王道といったところですが
3rdに比べるとこの2ndは
ロックンロール的なナンバーが多いような気がします。
どちらも珠玉のような美しいバラードが要所に入っているのですが
その比率が3rdのほうが高いような気がします。
やっぱり8年経つと落ち着くのかな…
この2ndは売上でこそ1stに及びませんでしたが
1stで達成できなかった全米アルバムチャートで1位を獲得しています。
(1stは最高位3位)
オープニングにいきなるアルバムタイトルである
「Don't Look Back」から始まります。
この曲がまた1曲目にふさわしく文句ナシにカッコいい名曲です。
ボストンの曲で何かお気に入りを1曲だけあげろって言われたら
まぁそのときの気分によりますが
かなり高い確率で「Don't Look Back」を選ぶと思います。
しかしこの時代からトムのギターサウンドはキレイだなぁ…
もうこの頃から確か「ロックマン」なんだよねぇ
機材が自作ってさすが工学博士です
2曲目の「The Journey」(インストの小曲)もまさにタイトル通り
旅、それも宇宙旅行の出発のイメージのサウンドで
そこから3曲目「It's Easy」でロックンロールパーティーの始まりです
で、A面のラストの4曲目を
まさに宝石のような美しさのバラード「A Man I'll Never Be」が飾ります。
ボストンと言いジャーニーと言い
この類のアメリカンロックバンドはなんでこんなに美しいバラードを
作れるのでしょうねぇ…もう感動ものです。
B面はノリノリのロックンロールナンバー「Feelin' Satisfied」、
「Party」と続きテンションを一気に引き上げてくれます。
続いて大陸的なおおらかさを感じさせる「Used To Bad News」に続き
アルバムの最後はやはりご機嫌な「Don't Be Afraid」で締めくくります。
あぁ確かにこうしてみると生粋のバラードって
「A Man I'll Never Be」だけなんですね。
それでもインパクトが強いから
美しいバラードを織り交ぜたアルバムって
イメージになってしまうんですね。
私の世代でボストン3rd「Third Stage」を聴いている方は多いと思いますが
「Third Stage」が気に入っていた方はぜひ2nd「Don't Look Back」も
聴いてみてください!最高ですよー!
1978年8月2日リリース