Blue Angel(Cyndi Lauper)「Blue Angel」

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シンディローパーが世界的にソロデビューする以前に
組んでいた自身のバンド「Blue Angel」の唯一のアルバムです。

レトロなロカビリーサウンドに溢れたアルバムで
音楽関係者には絶賛されアメリカよりも
ヨーロッパ諸国でよい売り上げを記録しましたが
残念ながら商業的に成功とは言えず
このアルバムを出してすぐ後にバンドは解散し
シンディは自己破産を申請し
バイトをしながらまた歌い始め
次のチャンスを待つことになるのです

そしてこのアルバムが出て3年後の1983年に
ソロデビューアルバム「She's So Unusual」で
世界的成功を収めるわけですが
そのソロでの成功後に
「Blue Angel」のアルバムも
複数の国でLPとカセット形式で再リリースされました
さすがに前面に「シンディ・ローパーをフィーチャー」と
大きく書かれていますが
基本的にはジャケットももちろん内容も
以前の「Blue Angel」のままでのリリースとなったのです
(オーストラリア盤はジャケットに変更あり)

で、しっかり聴きこんでみるわけですが
いやいやいや…確かに商業的には成功しなかったとはいえ
このアルバム、それにこのバンドサウンド
めちゃめちゃいいですよ!
確かにロカビリーサウンドがメインだけど
シンディのミラクルボイスは既に完成の域ですし
おそらくこの当時、シンディがやりたかった音楽が
このジャンルなのでしょうが
とっても楽しそうに歌っていて生き生しているのがわかります。
A面1曲目の「Maybe He'll Know」は
ソロの2nd「True Colors」で再録音されて
シングルカットもされヒットしていますし
B面4曲目の「I'm Gonna Be Strong」は
シンディの最大のヒットアルバムとなる初のベストアルバム
「Twelve Deadly Cyns...and Then Some」の
オープニングに再録音ヴァージョンが収録されています。
他にも軽快なロックンロールに溢れてて
少し昔の古き良きアメリカの雰囲気を楽しめるアルバムです。

後に再録音された2曲はもちろん名曲ですが
個人的にはポップなA-2「I Had a Love」や
典型的ロカビリーサウンドのA-6「Late」
レトロなB-3「Just The Other Day」
B-6「Everybody's Got An Angel」あたりも
聴いててすごく楽しくなるおススメ曲です。

何だかシンディのルーツを見つけたような気がして
このアルバムは一時期どちゃくそ聴きこんでいました

1980年に最初のリリース
1984年・1986年に再リリース

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