Gary Moore 「Run For Cover」

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ゲイリー・ムーアのソロとしては7作目のスタジオアルバム
1985年の発売だから世の中はLAメタル全盛期で
ヨーロッパ的なものよりアメリカ発のHR/HMが
もてはやされていた時期でもありますね
ゲイリームーアはそんな時代よりも以前から
いわゆるギターヒーローでこの頃になると
もうリッチーやマイケルシェンカーとかと同じように
「大御所」っぽい存在でした。
それでもLAメタルっぽいものばかりでは
飽きてしまうのも事実で
そんなときにゲイリーのアルバムを聴くと
何とも少し寂し気な哀愁を感じるサウンドで
何だか懐かしいような気になりますね。

もちろんゲイリーとしてはかなりハードロックしている時期の
アルバムなので基本的には激し目でソウルフルなのですが
前作にも収録されさらにリアレンジされた
「Empty Rooms」なんかを聴くと
何ともいえず心に染み入ります。
ゲイリーのサウンドは基本的に日本人ウケがいいのですが
それはこの郷愁を感じさせるサウンドやメロディーにあるのでしょうね
逆にアメリカではちょっとウケにくいかなぁ…と
当時から思っていました。
「Empty Room」は美しいバラードですが
それ以外は基本的ななかなかハードな曲も多く
A-1、A-2、A-3、B-1あたりがかなりエキサイティングでテンション上がります。
そして、B-3、B-5あたりのちょっとポップなものもなかなか捨てがたいです

つまり全体を通して「良い」わけです(笑
それにしてもこれほどアメリカンなものと異なる
北アイルランド出身ぽい
良い意味でちょっと寒々しい感じのするサウンドは
妙に耳に残ります。
だからなんだかんだで
ゲイリーのアルバムは結構買ってしまうのですよねぇ

1985年9月28日リリース

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