EUROPE 「Out of This World」

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ジョーイ・テンペスト率いるヨーロッパの
4枚目のスタジオアルバム
前作「THE FINAL COUNTDOWN」が大ヒットし
よりソフトで売れ筋な路線に進みたいジョーイと
ハード志向でヒット以降
音楽以外のテレビ出演等の仕事も増えて
その辺りに疑問を抱えたジョン・ノーラムの意見が食い違い
つにジョン・ノーラムはヨーロッパを脱退
新しいギタリストにキー・マルセロを迎えて
制作されたのがこのアルバムです。

結論から言えばこのアルバムもかなりヒットしました
全米で最高19位、100万枚の売り上げを記録。
これによりABBA以来の2作連続で全米トップ20入りを果たした
スウェーデン出身の音楽グループとなりました。

しかしながらさらにポップな路線になったアルバムは
ハードロック的なものを期待すると肩透かしをくらうような内容です。

でも…個人的な好きなアルバムなのです。

とにかくすべての楽曲が透明感があって美しいのです。
この当時の私の普段音好みではないのですが
どの曲も妙に耳に残って離れないのです

ポップよりな売れ筋のロックと言えば
ボンジョヴィやジャーニーが思い浮かびますが
ヨーロッパのこのアルバムは
その2つのバンドとはまた全く違ったアプローチで
同等以上の完成度の高さを誇ると思います。

ジョーイ・テンペストって天才だなぁ…と
このアルバムを聴いていた頃はよく思っていました。
また新加入のキー・マルセロのギターが良く合ってるのです。

スピーディーな曲やヘヴィ目な曲は全くなくて
軽快なミディアムテンポ曲と
美しいバラードがちりばめられています。
特にA-1,A-2,A-3,A-5,B-1,B-6は
聴いていて胸が締め付けられる名曲です。

あ、個人的にこのアルバムを聴くと
妙に切なくなるのにはわけがあって…

当時19歳だった私は専門学校を中退して
ハロワで見つけてきたて適当な会社で
適当な仕事をしていたのですが
その当時に付き合っていた彼女がこのアルバムが好きで
その子の部屋に行くとやたらこれがかかっていたのですね
下手すると一晩中リピートでかかっていたりして
(もちろん時代的に既に一般人はCDです)
で、その頃の私はまぁいい加減なヤツで
散々その子を困らせた挙句に長続きせずに
半年弱で別れてしまったのですが
このアルバム聴くたびにその頃のことを
いろいろ思い出してしまって
「悪いことしたなぁ」とか「もっとこうしてあげればよかったなぁ」とか
考えても仕方ないことを思い出しちゃうのですね(苦笑)
いやいや、ほんま、当時の自分に会うことができるなら
正座させて2時間は説教です。。。

まぁ、10代の頃聴いた音楽は
その曲やアルバムで
当時のいろいろなことを思い出させてくれますね。
覚えた曲は当時の記憶とセットになっているから
どちらも決して忘れることはないでしょうね

1988年8月9日リリース

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