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- 3F 昭和のレコード 邦楽編
- 石川優子「FULL SAIL」
石川優子「FULL SAIL」
優子さん6枚目のオリジナルアルバム
「シンデレラサマー」のヒット以降
「夏」のイメージも強くなった優子さんですが
シンデレラサマーのヒットからちょうど1年後、
はい!本格的な夏の前に出ました優子さんの夏アルバムです!
もうすっかり優子さんの歌声にメロメロだった私は
飛びつくように速攻で買ったわけですが
シンデレラサマーのヒットから1年
前作「スパイシー」でも少し思いましたが
優子さんの歌声のきめ細かさと伸びやかさが
ますます進歩してこのアルバムで
完成の域に達しているような気がします。
どの曲聴いても楽曲の素晴らしさはもちろんですが
とにかく歌声に引き込まれる1枚です。
ところでこのアルバム
確かに「夏アルバム」ですが
「バシャーンとスプラッシュで弾けてイエー!」って感じの
典型的なリゾートっぽい夏アルバムではありません
まぁそんな曲もあるのですが(A-4とか)
どっちかと言えば東南アジアあたりの
ジトっと湿度の高い暑さを感じるアルバムです。(特にA面が)
A-1の「時の踊り子」から少しテンション抑えめで始まり
A-2「オリーブの恋」でもまだテンション抑えめで
A-3、シングルカットの「フラミンゴ」で
一気に弾けてそのテンションのまま
A-4「渚のハリケーン」で夏真っ盛りです!
で、個人的にはこのアルバムで一番好きな
A-5「熱帯夜」で再びジトっとした暑さでA面を締めくくります
B面はA面に比べるとずいぶん爽やかです。
もう風の湿度が全く違います。
東南アジアからゴールドコーストあたりに移動した感じです
(どっちもいったことありませんが(苦笑)
B-1はリゾート感満載の明るい曲で
B-2は海を離れて街中でのちょっと切ないラブソングです
B-3で再び爽やかなシーサイドストーリーになり
B-4もリゾート感満載な幸せソングです。
で、ラストはとにかく優子さんの歌唱力なしでは成り立たない
壮大なバラードで締めくくります
感受性の高い頃の私だったらもう号泣です!
。。。というわけで
夏の酸いも甘いもこの1枚で味わえます。
ちなみにA-1とB面すべてが優子さん作詞作曲です。
1982年6月21日リリース