藤村美樹「夢恋人」

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キャンディーズでお馴染みの「ミキちゃん」が
キャンディーズ解散から5年後の1983年(昭和58年)に
一時的に歌手活動復帰した際に出したアルバム

アルバムタイトルは「夢恋人」ですが
先行シングルとなった「夢・恋・人。」が
カネボウ化粧品
‘83 春のプロモーション
「夢・恋・人。AVA 」 イメージソングにもなり
楽曲も作詞:松本隆
作曲・編曲:細野晴臣の最強コンビであり
売れないわけはなく結構なスマッシュヒットとなりました。

私ももちろん先にシングルの「夢・恋・人。」を聴いて
「うおおおおお、どちゃくそカッコいいぞ~」と夢中になり
どうしてもレコードが欲しくなりアルバムニまで
手を出したわけです。

細野晴臣提供の楽曲は当時たくさんあって
どれも非常に良い曲ばかりで
いろいろな方が歌っていたわけですが。。。
ざっとあげても松田聖子さん、中森明菜さん、山下久美子さん
戸川純さん、イモ欽トリオ。。。等々

そんな中で「夢・恋・人。」は
一番好きな細野晴臣作品です。
いつものテクノサウンドはもちろん
ドラマティックなAメロからサビへの展開と言い
またその完璧な曲に美樹さんの透明感ある歌声が
まさに正義というか他の誰よりも合うと思うのです。

どこを聴いてもめちゃくちゃ良い曲です。
未だに割と頻繁に聴いている曲の一つです。

どうしても「夢・恋・人。」が中心になってしまいますが
アルバムの楽曲は非常にバラエティに富んでいて
美樹さんのすっかり大人になった透明感溢れる
歌声を堪能できるアルバムです。
「夢・恋・人。」を含み細野晴臣楽曲が4曲
仲井戸麗市楽曲が1曲
あとの6曲は美樹さん自身の作曲です。
そうなんですよね。キャンディーズ時代から
アルバムでは曲もかなり書いているのです。

で、B-1に美樹さん作曲の「妖精譜」という曲があるのですが
これがまたちょっと大人っぽくてカッコ良い曲なのです!
シングルカットでも全然おかしくない

美樹さんは結局シングル1枚、アルバムもこの1枚だけで
また結婚を機に引退してしまい
それからはもう歌手として復帰することはなかったのですが
もうちょっといろいろ活動してほしかったなぁと思います。
キャンディーズの中で一番音楽的なセンスも歌唱力もあって
難しいコーラスパートを一手に引き受けて
キャンディーズを支えていたのだから
もうちょっとソロ活動を見てみたかったと今更ながら思います。

1983年3月25日リリース

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