クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤング『デジャ・ヴ』

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【2024年4月6日ON AIR】
アナログ音源専門プログラム「33rpm」。
新しいシーズンが始まりました。今月は春にふさわしい、ハーモニーをお届けします。4月のテーマ“Melody & Harmony”その初回は、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングの『デジャ・ヴ』です。

楽器を演奏する方なら分かると思いますが、一人よりアンサンブルの方が楽しいし、ソロで歌い上げるのもいいですが、コーラスでハーモニーを奏でるのは、とても心地いいものです。ハーモニーといえば、4人の有名ミュージシャンが集結したスーパー・グループ“CSN&Y”こと、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングではないでしょうか。

ザ・バーズを脱退した1941年8月14日ロサンジェルス生まれのデヴィッド・クロスビー、そしてバッファロー・スプリングフィールドを解散した、45年1月3日ダラス生まれのスティーブン・スティルス。この2人に、42年2月2日イギリス生まれ、ホリーズのグラハム・ナッシュが出会い、奇跡のハーモニーが生まれました。1968年、クロスビー・スティルス&ナッシュが結成され、69年にデビュー。

3人の名を冠したデビュー・アルバムは、完璧な3声コーラスと、変化に富んだアコースティック・サウンドで人気を博し、全米6位にチャート・イン。さっそくツアーに出るためのメンバーを探す中でレコード会社が推してきたのが、1945年11月12日カナダ生まれのニール・ヤング。しかしバッファロー時代に度々ぶつかっていたスティルスとヤング、すでにソロ活動を始めていたヤングも、サポート・メンバーとして参加するとは考えられませんでした。ところが、何度か話し合ううちにお互いの音楽性に興味を持ち始め、ヤングも同列扱いを条件に参加に同意、クロスビー・スティルス・ナッシュ&ヤングが誕生しました。

CSN&Yは、1969年伝説のロック・フェスティバル「ウッドストック」で、30万人の観客を前にパフォーマンスを披露、スーパー・グループとして踏み出してゆきます。アクシデントやツアー・スケジュールなどからレコーディングは難航しますが、1970年3月にようやく『デジャ・ヴ』がリリースされるとたちまち全米No.1に輝きます。ところがスティルスとヤングの確執が再燃、バック・ステージのみならずステージ上でもバトル!結局ツアーの様子を収めた『4ウェイ・ストリート』をリリースした後、自然解散してしまいます。

まさに4ウェイとなってしまったCSN&Yでしたが、1974年にツアーのため一度再結成。以後何度か再結成の動きがありましたが、ヤング抜きのCSNとして活動。ところが1986年、二ール・ヤングが主催するベネフィット・コンサートに3人が参加して、CSN&Yが再結成されました。88年には『アメリカン・ドリーム』を、99年に『ルッキング・フォワード』とアルバムも発表。その後もCSNとしての活動は続けられますが、2023年1月18日デヴィッド・クロスビーが旅立ち、CSN&Y4人での再集結は儚い夢となってしまいました。

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのアルバム『デジャ・ヴ』
SIDE A
「キャリー・オン」
「ティーチ・ユア・チルドレン」
「カット・マイ・ヘア」
「ヘルプレス」
「ウッドストック」

SIDE B
「デジャ・ヴ」
「僕達の家」
「4+20」(フォー・アンド・トェンティ)
「カントリー・ガール」
「エブリバディ・アイ・ラヴ・ユー」

クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤングのアルバム『デジャ・ヴ』いかがでしょうか?
ちなみに、このアルバムは1970年3月11日にリリースされ、50周年を記念したデラックス・エディションが2021年に発売されました。

https://www.csny.com/
CSNY オフィシャルサイト

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