- 01017076 Museum
- 1F 鉱物展示室
- Sphalerite スファレライト(1)
Sphalerite スファレライト(1)
亜鉛の鉱石として利用される重要な鉱物。
英名は「Sphalerite」だが、「Zincblende」と言う呼び名もある。
「Zinc」は亜鉛の意味、「Blende」は混合すると言う意味があるが、語源的に「わからなくする」「欺く」と言う意味がある。
閃亜鉛鉱は方鉛鉱と共出する。
方鉛鉱は鉛を取るが、閃亜鉛鉱は昔は利用出来なかった。
そのため「役立たずのまがい物」と言う意味で「Blende」と言った。
さらに副成分として含まれる鉄の量によって、真っ黒で不透明なものから、黄褐色で透明、稀に緑色やほとんど白色に近いものまであり、鑑定が難しい。
こうして人を騙すので、「Blende」の名が付いたとも言える。
鑑定のコツの一つとして、斜め方向にいくつもの劈開があることが目安になる。
褐色で緻密な層状のものはシャーレンブレンドと言う鉱石名が付いており、鉄分が多く、黒いものは「鉄閃亜鉛鉱」とも呼ばれる。
黄褐色のものは日本では「べっ甲亜鉛」とも呼ばれる。