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晴明社
平成28年11月25日 奉拝 主祭神 安倍晴明御霊神 寛弘2年(1005)、晴明が亡くなると、一条天皇は晴明の偉業を讃え、晴明は稲荷神の生まれ変わりであるとして、寛弘4年(1007年)、晴明を祀る神社を創建した。 当時は東は堀川通、西は黒門通、北は元誓願寺通、南は中立売通までと広大であったが、戦火や豊臣秀吉の都市整備などにより次第に縮小し、社殿も荒れた状態になった。 幕末以降、氏子らによって社殿・境内が整備され、1950年(昭和25年)には堀川通に面するように境内が広げられた。
9月秋分の日 寛弘4年(1007) 京都府京都市上京区堀川通一条上る清明町806番地1 村社誌稀京兵
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Sapphire サファイア(6)
サファイア(2)参照
Al2O3 奈良県二上山穴虫 9 六方晶系誌稀京兵
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Opal オパール(2)
ファイアーオパールとは遊色効果を示すプレシャス・オパールを指す言葉だったが、この石が市場に出て以来、メキシコ産の赤橙系のオパールを遊色の有無を問わず、ファイアーオパールと呼ぶ様になった。 オーストラリアオパールはかつて海底であった場所から産出するが、メキシコオパールは太古に火山活動のあった地域から産出する。 ファイアーオパールには遊色効果を示すものもあるが、虹色の輝きがはっきりしているものは稀である。 この遊色効果は、石の内部に詰まった微細な珪酸の球体が光の回析を起こすことにより生じる。 この現象によって、見る角度により色が様々に変わるのである。 珪酸の配列が規則的であることで珪酸の球体が並ぶ各平面層の幅に応じて光の干渉が生じる。 これを遊色効果(プレイ・オブ・カラー)と呼ぶ。
SiO2•nH2O ファイアーオパール Mexico 5~6.5誌稀京兵
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Linarite リナライト(1)
鉛と銅の鉱物で、鉛、亜鉛の鉱床に産出する。 ブロシャン銅鉱、硫酸塩鉱、胆礬などの二次鉱物と共産する。 結晶は卓状あるいは細い柱状だが、皮膜状、放射状の集合体、塊状などを成すこともある。 「Linarite」は原産地スペイン南部のアンダルシア州リナレスにちなんで名付けられた。
PbCu(SO4)(OH)2 青鉛鉱 兵庫県猪名川 辻ケ瀬鉱山 2.5誌稀京兵
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Psilomelane サイロメレン(1)
マンガンの主要な鉱石の一つ。 ロマネシュ鉱に様々な酸化マンガン鉱物が混合してできているため、標本によって含まれている成分の割合が異なる。 軟マンガン鉱より硬い事から「硬マンガン鉱」と言う名前がつけられた。 サイロメレンと言う名前は、ギリシャ語の「滑らかな」を意味する「プシロス」と、黒いを意味する「メラス」から付けられた。 バリウム、マンガン、水素、酸素を含み、樹木のような形や葡萄の房の様な形、腎臓や鍾乳石の様な形をしている。 もとに存在していた鉱物が変化してできる二次鉱物で、褐鉄鉱や軟マンガン鉱と一緒に見つかる事が多い。
(Ba,H2O)2( Mn4+,Mn3+)5O10 硬マンガン鉱 Brazil 5~6誌稀京兵
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Alumohydrocalcite アルモヒドロカルサイト(1)
赤みを帯びた針状結晶の集合体。
CaAl2(CO3)2(OH)4•3H2O 礬水灰石 三重県多気郡勢和村誌稀京兵
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Realgar リアルガー(1)
成分は硫化砒素。 水溶性ではないので直接毒にはならないが、手に付いて口に入れない様に取り扱いは注意が必要である。 低温性の熱水鉱床中にできることが多く、輝安鉱、石黄などを伴う。 金を伴う事もある。 柱状の結晶になりやすい。 保管の難しい鉱物で、光や湿気に弱い。 密閉乾燥し、遮光する必要がある。 変質して黄色くなりやすい。 古代から鶏冠石は知られており、紀元前315年にギリシャのテオフラトスが著者に記している。 また中国では、古くから雄黄の名で薬として利用されており、蛇毒消しの作用があると言われている。
AsS 鶏冠石 Humboldt Co., Nevada, U.S.A. 1.5~2誌稀京兵
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Stibnite (Antimonite) スティブナイト (アンチモナイト) (1)
日本を代表する鉱物で、大英博物館などに日本産の輝安鉱が展示されている。 明治時代には愛媛県市ノ川鉱山で1m近い結晶が産出した。 輝安鉱は一般的には塊状で、結晶になっても10cm程度である。 現在の代表的産地はルーマニアである。 1方向に完全な劈開があり、柔らかい。
Sb2S3 輝安鉱 Herja mine, Baia Mare, Maramures Co., Romania 2誌稀京兵
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Chrysoprase クリソプレース(1)
玉髄の仲間で、ニッケルを含んでいる。 名前はギリシャ語で「金色の」と言う意味のクリソ、「ネギ」を意味するプラソンからなら。 日に晒されると色があせる。 ニッケル化合物を含むために緑色になり、ガラス光沢を持つ。
SiO2 Australia 7 六方晶系誌稀京兵
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Scheelite シェーライト(1)
重石とはタングステン鉱の意味で、灰はカルシウムを意味する。 大砲や戦車を作るのに必要なタングステン鋼の原料である為、第二次大戦後、アメリカ軍は重石鉱床の調査を行った。 灰重石は紫外線で青白く蛍光する。 そのため、灰重石鉱山には紫外線照射器が備え付けられている。 ただし、金満寿鉱山の灰重石の様に蛍光しないものもある。 元素タングステンの発見はスウェーデン産の灰重石を分析研究したシェーレに負うところが多いため、英名はシェーレに因んでいる。
CaWO4 灰重石 京都府亀岡市 行者山 4.5~5誌稀京兵
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Kyanite カイアナイト(2)
カイアナイト(1)参照
Al2SiO5 藍晶石 Australia 4.5~7誌稀京兵
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鉱物の不思議がわかる本
監修が松原總氏 メインは鉱物の雑学と種類。 例えば「色が変わる石」と言うコラムでアレキサンドライトや菫青石、斑銅鉱が紹介されていたり、宝石のカット形式、薬になる石で辰砂や滑石が紹介されている。 また、鉱物の種類も豊富に載っているので楽しく読む事ができる。
成美堂出版 2006年12月20日 本体1,400+税 松原 總誌稀京兵
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Muscovite マスコバイト(1)
雲母は大きく黒雲母(Biotite)、白雲母(Muscobite)、紅雲母(lepidolite)の3つに分けられる。 黒雲母はマグネシウムや鉄を含む濃い色の雲母で、鉄雲母、金雲母がある。 白雲母はアルミニウムを非常に多く含む薄い色の雲母で、クロム雲母、絹雲母がある。 紅雲母は鱗雲母又はリシア雲母とも言い、ピンク色の雲母である。 雲母の多くは層状の構造を持ち、剥がれやすいのが特徴で、「千枚剥がし」とも言われる。 電気や熱に強く、絶縁体に利用される事が多い。 黒雲母はカリウム、マグネシウム、鉄、アルミニウムなどを含んでおり、結晶は透明、半透明、不透明と様々で、テーブル状、短柱状の形状をしている。 白雲母は、カリウムとアルミニウムを含んでおり、結晶の端は双晶になっているものが多いが、結晶の形を取らない場合は、鱗片状や散在する薄片のことがある。 紅雲母は、粒状、鱗状の集合体となるが、小さい六角の板状、柱状になる事もある。
KAl2(AlSi3O10)(OH,F)2 白雲母 Italy 2.5~3誌稀京兵
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Obsidian オブシディアン(1)
火山岩の一種であり、正確には鉱物ではなく岩石である。 「オブシディアン」と言う名前は、エチオピアでオブシウス(Obsius)と言う人物がこの石を発見したと言う大プリニウスの「博物誌」の記述による。 化学組成上は流紋岩(稀にデイサイト)でガラス質である。 北海道の十勝地方で多く採取できることから「十勝石」と言う呼び名がある。 赤色及び茶色の模様は鉄分で、この模様のある黒曜石を「紅十勝」又は「花十勝」と呼ぶ。
黒曜石 十勝石 紅十勝、花十勝 北海道中川郡幕別町稲士別誌稀京兵
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Hornblende ホルンブレンド(1)
角閃石の仲間で、最も多く産出する。 色は緑色や緑がかった茶色、黒をしており、様々な元素を含んで複雑な化学組成を持っている。 酸に強く、熱にも溶けにくい。 劈開に沿って二つに割れ、割れた面が光る。
(Ca,Na,K)2(Mg,Fe2+)4(Al,Fe3+)(Si7Al)O22(OH,F)2 普通角閃石 Australia 5~6誌稀京兵