第一次発行 1銭 灰色/黒色のヴァラエティー(18): 上額面「1」上セリフ落ち+左警告文「處」第二画横棒落ち / 1st Issue 1 Sen - variety (18) - top serif missing in “1” of upper value inscription + second stroke missing in second character of left warning inscription

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第一次発行 1銭 灰色/黒色のヴァラエティー(18): 上額面「1」上セリフ落ち+左警告文「處」第二画横棒落ち / 1st Issue 1 Sen - variety (18) - top serif missing in “1” of upper value inscription + second stroke missing in second character of left warning inscription

第一次発行1銭黒色印紙のヴァラエティーで、上額面表示の「1」の上セリフが欠落している忘彫エラー。明治10年の証書に第一次10銭、同5銭と共に貼られた縦3枚ストリップの真ん中の印紙である。

このエラーは古屋(2011)カタログには未収録であったが、長谷川(2016)カタログに変種番号1-2として収録されている。

この印紙、さらに左警告文の「處」の第二画目の横棒も欠落しており、一枚の印紙に2箇所の忘彫エラーがあるという面白い例。長谷川カタログでは「處」には言及されておらず、見落としと思われる。

ちなみに同カタログに収録されている画像はやや不鮮明ではあるが、「處」の第二画目の横棒が欠落していることが確認できるので、確かに2箇所のエラーが(偶発変種ではなく)定常変種として存在することの裏付けとなる。

画像2枚目がヴァラエティーの説明、画像3枚目がこの印紙が貼られた証書。

複数のエラーがある印紙はカタログでも例が少なく、面白さという点では抜群のアイテムである。手彫証券印紙はとにかく面白い!

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