第四次発行1銭黒:目打10 - 通常と「細穴目打」 ??? / 4th Issue 1 Sen Black : perf.10 - normal and "small holes" ?

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第四次発行1銭黒の目打は実に複雑で、一番よく見かけるピッチ10についても、ごく普通のp.10だけではなく、それに比べると明らかに目打穴が小さく、目打穴の並びも不揃いのものがある。

1枚目は典型的な普通サイズのp.10。目打穴の並びもよく整っていて、第5次発行1銭黒でも最も多い(普通の)目打10と同じような雰囲気である。

2枚目が問題の"perf. 10s"、「ピッチ10細穴」でもいうべきもの。明らかに目打穴が小さくて、しかも並びがガタガタしてて不揃いなのでよく目立つ。

3枚目にて両方の目打を並べて比べてみた。違いは一目瞭然かと。

同様の細穴目打をもつ印紙についてはここに示したものの他にも明治11年の証書に耳紙つき3枚を含む8枚(縦4枚ストリップと縦2枚ペアを含む)が貼られたもの、明治12年の証書に同様の細穴目打をもつ横ペアが貼られたものなどの例も所有しているので、たまたまこの例で出現したというわけではないことがわかる。

ちなみにこの"細穴目打"はカタログやモノグラフでは触れられていない。このため、旧小判切手での解釈に従って、目打10の変動範囲であるとして、少々の違いは気にしない方が良いのかも知れないが、それにしても同じ目打器でこれほど目打穴のサイズが変わるものなのだろうか??? はたまたperf.11sの変動範囲なのか???

色々謎は深まるばかりで、悩ましいところである。

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