道修町 箱場印

初版 2022/12/11 13:41

改訂 2022/12/11 20:05

道修町の箱場印は「道」の一文字に外丸枠の朱印です。印影がはっきりしていて、好きな箱場印の一つです。

道修町は淡路町の2本北にある通りで、この葉書の差出人が「道修町貮町目 丹屋薬種店」、すなわち漢方薬の原料を取り扱っていた商人さんであることからもわかるように、昔から薬商の町として栄えていました。

道修町まちづくり協議会のHP「The道修町倶楽部」によると、江戸時代の後半から漢方薬の流通は道修町が独占的に担っていたとのことで、現在も薬のまちとして日本の代表的な製薬メーカーさんの本社が軒を連ねています。

ちなみにこの脇なし二つ折り葉書、内面の規則書のエラーとして代表的な「ケ」抜けエラーがあります。本来は「届ケ先」とすべきところ、活版の折に「ケ」を入れ忘れたものです。こういう細かなヴァラエティーも脇なし二つ折り葉書ならではの楽しみです。

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unechan

子供の頃から細々と続けてきた切手収集。長年のブランクを経て10年ほど前から再開し、日本切手クラシカル、ドイツインフラなどを収集。併せて手彫証券印紙の収集を始め、現在はこちらがコレクションのメインになっています。郵趣に加えて音楽(ジャズ)、釣り、鉱石収集、昆虫採集(蛾類)など趣味多数にて家族には迷惑をかけております…

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