運輸方 箱場印

初版 2022/11/03 08:38

この箱場印は「運輸方」と表示された楕円形の証示印で、「摂河泉の郵便印」(1962)で広田芳久氏によって初めて取り上げられ、別のLabログで取り上げる「○陸」証示印に関する考察と合わせて、「陸運会社扱店に設けられた ○陸 印系統の箱場印と認定さるべきものであろう」として、箱場印の一種という位置付けがなされたものです。

文字の形が異なる二種類(Type A とType B)が存在するようですが、なかなか出逢えない箱場印で、現時点ではType Bと思しきものしか所有しておりません。

ここに示したType Bの例は印影も擦れていて実にみっともないものではありますが、即売会での脇なし二つ折葉書の中に混じっていたもので、印影が薄くて誰も気がつかなかったのか(あるいは誰も興味を持たなかったのか)、思いがけない掘り出し物として記憶に残っているマテリアルです。

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unechan

子供の頃から細々と続けてきた切手収集。長年のブランクを経て10年ほど前から再開し、日本切手クラシカル、ドイツインフラなどを収集。併せて手彫証券印紙の収集を始め、現在はこちらがコレクションのメインになっています。郵趣に加えて音楽(ジャズ)、釣り、鉱石収集、昆虫採集(蛾類)など趣味多数にて家族には迷惑をかけております…

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