「珍?」Solenopleuropsisの棘

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三葉虫には背中側に棘がある場合がありますが、非常に細い場合は、それを保存した状態で掘り出す事は困難です。ポジ・ネガ標本でその存在を把握できる事はあります(当館8F: オーストラリア産・三葉虫、Sinespinaspis参照)。これは丁度背部の棘のラインで母岩が割れたため、棘の痕跡が一列になって観察出来る標本で、なかなか無いと思います。
もうひとつ、これがカンブリア紀の三葉虫だと言う事も驚きです。ばっと見はシルル紀産に見えてしまいますね。細かいブツブツが良く観察できる美品と思います。

Solenopleurosis marginata
Oville Formation,
Barios de Luna, Spain
Upper Cambrian
全長 14mm

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    tatsutoy

    2022/03/09 - 編集済み

    スペインの防御態勢三葉虫を研究しているグループの論文で見かける標本の実物ですね。

    Esteve, J., Zamora, S., Gozalo, R. & Lin˜a´n, E. 2010: Sphaeroidal enrolment in middle
    Cambrian solenopleuropsine trilobites. Lethaia, Vol. 43, pp. 478–493.

    https://jp.booksc.eu/book/9798885/467ae0

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      Sanchan

      2022/03/09

      この資料の事は知りませんでした。大変勉強になります。ご紹介をありがとうございました。
      中葉の背棘が長いのは見かけますが、側葉にも同じくらい長い棘がカンブリア紀の三葉虫にもあった、というのは面白く思います。

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