1/43 LIFE L190

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1987年イタリアのLamberto Leoni選手が立ち上げたF3000チーム“First Racing”さんは、翌1989年にF1ステップアップを試み”F189“を開発、しかしFIAのクラッシュテストをパスできず、結局F1参戦を断念してしまいます。
この資産を同じイタリア人のErnesto Vita氏が引継ぎ1990年に誕生させたチームが“Life Racing Engineering”さんです。
このシーズンは我が国からも富士重工業さんがイタリアのColoniさんと組んで“SUBARU-Coloniチーム”として参戦するなど、話題の多いシーズンでしたね♪
さてライフさんが準備したマシンが、ファーストさんが残した“F189”の発展型の“F190”でした。
このマシンの特筆すべき点は“変なエンジンを搭載している”の1点に尽きます(笑)
Dino用V6ユニットや512S搭載のV12ユニットの開発者としても有名なイタリアの名エンジニア“Franco Rocchi技師“が提案した「V8エンジンの寸法/重量でV12エンジンのパワーを叩き出す画期的エンジン」を具現化した、“Life F35エンジン”は“60°のバンク角を持つF4ユニット“の真中へ”L4ユニット“を足したような”W12ユニット“という奇抜なレイアウトのユニットを完成させます。
しかしこのエンジン、コンセプトと裏腹に”V12より重くてV8よりパワーがない“という、残念な性能しか出せず、“L190”は1990年F1全16戦中で撤退した1戦を除き全て予備予選落ちという(後半の2戦はJudd CVへ換装)悲惨な結果を記録したマシンとなっちゃいました。でも同じ技術者をやってる身としては、このW12ユニットに対するロッキ氏の思いにロマンを感じますね♪

さて展示モデルは国際貿易さんのオリジナルブランド”KB models”さんの第一弾として2017年にCP MODELの製品を完成品として発売したモノです。
“ちょっと太め“のペンシルノーズや、”ちょっとスリム”なW12ユニットを包んだリアカウル形状等々気になるところはあるものの、なんとも緩~い感じが良いですね♪

【模型資料】
・模型メーカー  :KB models (CP MODEL)
・製造国     :イタリア
・製品番号    :KBC001
・製品タイトル  :LIFE L190 Bruno Giacomelli
・発売時期    :2017年4月

【実機資料】
・コンストラクター:Life Racing Engineering
・シャーシ形式  :L190
・デザイナー :Gianni Marelli・Ricardo Divilla
・エンジン    :Life F35_ 3,493 cc_W12
・完成年     :1990年
・カテゴリー   :F1
・ドライバー    :Gary Brabham(第1・2戦)
           Bruno Giacomelli(第3~12戦)
・投入イベント  :1990年第1~12戦(全予備予選落ち)

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    とーちゃん

    2023/02/20

     見た目は、早そうに感じました。

     W12 レイアウトの奏でる 排気音を、
    聴いてみたかったです。

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    ちゃぽん

    2023/02/20

    とーちゃん様
    コメントありがとうございます(⁠^⁠^⁠)/
    これが意外と良い音するんですよ♪ 
    youtubeで“Life L190 F35”と検索するとは聞けます(⁠^⁠^⁠)/

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