青銅器:実物と切手と
fanta館長のコレクションで中国1960年代の青銅器切手を知り、お〜、美しい!これは欲しい!と思った昨年。ある展示会のオープニングで訪れた、イギリスの地方の小さな美術館(ウォリックシャー州のCompton Verney)で、多数の実物に遭遇し、青銅器熱が一気に高まったのです。帰宅後にeBayでセットを発見!すかさずゲット。新年になって切手たちを眺めていたとき、装飾に龍を発見。わーい!とこの↓切手たちをアップしました。 https://muuseo.com/tomonakaazu/items/437?theme_id=45174 1964 China 龍のいる切手 01 | MUUSEO (ミューゼオ) https://muuseo.com/tomonakaazu/items/437?theme_id=45174 tomonakaazu 3つのアイテムで合計8枚。記述のためにウィキなどを読みつつ比較すると、見た実物とよく似ていたり、ディテールやバランスが違ったり、面白い。なので、切手と比較してみます。まずは、上の切手「戊箙卣」と似ているこれ↓です。 丸くふくらんだボディーの模様や、持ち手の動物の頭など良く似ていますが、切手にはある口まわりの龍が、これには居ません。次の例は、3本足でユニークな形。片手で持って、豪快に酒を飲む武将の姿を想像しました。 切手「父戊舟爵」では脚の上の本体部に、もっと凝った装飾があります。さすがに、国宝級の作品は、海外に流出しないよう宝物庫に収められていたのでしょうか、、。 これ↑と似た3本足の、もう一枚の切手「斝」は特に好きな形↓ですが、これと似た実物は、この美術館にはありませんでした。 替わりというか、4本足のこれ↓が参考資料によく出てきたのです。 「饕餮」と呼ばれる模様や真ん中にあるフクロウみたいな顔など、これは眺めて飽きないオブジェでした。でも、今になって良く見ると、もしかすると青銅器ではないかも??色がちょっと白っぽいですか? 次は“尊”と呼ばれる形で、これこそ酒器だったと、これまたfantaさんがコメントに貼ってくださった資料で学びました。この器の「肩」の位置にあるのは、羊かな? この器と似ているのが下↓の切手「龍虎尊」で、これには「肩」の位置に龍がいまして、やはり装飾のモチーフや彫刻の精度が上等のようですね。 最後は、動物がそのままの形でフタ付きの水差しのように見えるこのヒト、「天父乙觥」。 似た例があったのですが、これは歯を見せた怖い顔をしていました。。頭の上の角の形は似ていますが、やっぱり違う動物かなぁ、、。 それにしても、ユニークな形状のオブジェたちです。用途のためだけに、機能的なものとして作られたのでは、こういう形にはならないよなぁ、、と思います。ものすごく重そうだし。やはり儀礼のための、そして王としての威厳を見せつけるための舞台セットのようなものだったのかな、と想像するのでした。 +++ この素晴らしい青銅器コレクションの展示を見たのは、先にも書きましたがウォリックシャー州にある元マナー・ハウス(荘園領主邸)で、今では地域の美術館になっている Compton Verney です。『History in the Making』というタイトルの展示会に、ほぼ30年前にわたしが制作した紙のスツールが展示されるということで、オープニングに初めて訪れました。広い敷地に有名な造園家がデザインした池や橋があって、その奥に建つギャラリーの正面からは、小さな美術館に見えたのです。 ちょっとしたレセプションののちに展示を見始め、時間を忘れて楽しむうち、コンテンポラリーからクラフトの歴史へと変わり、急に次の部屋から中華文明の気配が。がーっ!と口を開いた馬のうしろに、延々と青銅器が飾られていました。。 そうか、それで「紀元前2世紀からの素材と工芸家」とタイトルの副題にあったのか、と納得。あまりの展示品の質と量にその晩は時間切れとなり、ウォリック近郊のB&Bに泊まった翌朝、また美術館に戻って続きを見ました。今度は青銅器室から始めて、イギリスの地方の工芸品を集めた部屋を通り、びっくり顔の犬やストイックな猫、さらには切手まで見て大満足で帰路についたのでした。 この美術館 Compton VerneyのHPはこれです。 https://www.comptonverney.org.uk/近くにはシェークスピアの故郷ストラトフォード=アポン=エイヴォンがり、中世の面影を残す街ウォリックも散策た楽しいようです。そして車で30分ぐらいのところにジャガー・ローバーの工場があって、その隣にはBritish Morot Museumがあります。帰り道に寄ったその巨大な車博物館については、また後日。 https://www.britishmotormuseum.co.uk/ British Motor Museum | Home The World's largest collection of Historic British cars. A motor museum with over 400 classic cars, free tours and interactive family activities. https://www.britishmotormuseum.co.uk/
fanta
2024/01/21 - 編集済みですよねー😅
使用済みでないと…なんて値段だ💥というw
wikiの文様のトコに出てきますね、龍文と♪
そしてソコに龍がいたのか⁈w
tomoさん挙げて下さるのを詳しく、改めて楽しく興味満たされる思いがします😊
ところで青銅器な中国切手、
1982年にも8種シリーズで出されています。今度は周時代(殷の次ですね)の…ということで。
たぶん、そう高くはないと見てるので😁
近いうちゲットしようと思ってますw
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tomonakaazu
2024/01/22fantaさん。
>>ソコに龍がいたのか?!w
これは、たぶん!という推測の域を出ていないのですが、、、たぶん。
1982年のシリーズも、チェックしたくなってます♡
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グリーン参る
2024/01/21 - 編集済み中国の青銅器なら白鶴美術館。
コレクション、すごかったです❗
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tomonakaazu
2024/01/22グリーン参るさん、ありがとうございます。
白鶴美術館、知らなかったです。チェックしました!神戸ですか〜〜。
ぜひ行ってみたい美術館です!!
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グリーン参る
2024/01/22tomonakaazuさん
白鶴美術館、是非行ってみて下さい。
根津美術館の青銅器もいいですが、その何倍ものコレクションです。あまり混雑していませんので、ゆっくり観賞できます😁
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グリーン参る
2024/01/22白鶴美術館、あまり知名度は高くありませんが、国宝、重要文化財目白押し。とくにこの北宋時代の「白地黒掻落龍文梅瓶」は素晴らしかったです。
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tomonakaazu
2024/01/23グリーン参るさん。。
素晴らしい、龍文の瓶!!
これは一度行かねば!ですねー。
「日本の行きたい場所」リストのかなり上に、入りました♡
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