アフガナイト

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アフガナイトはその名の通り、アフガニスタンに産する石です。
砂漠の夜空の色と讃えられる青金石(ラピスラズリ)の故郷、バダフシャンのサー・エ・サン鉱山が原産地です。

よく見かけるものは青みの強いものですが、こちらは爽やかなサイダーの様な水色で蛍光色は明るいアンズ色です。

噴出したアルカリ溶岩に含まれる炭酸性の変成岩塊中に生じており、かすみ石、方ソーダ石、黄鉄鉱、金雲母、オリビンなどを伴う。
青金石の結晶のコアの部分はしばしばアフガナイトになっていて、サー・エ・サンから青金石の結晶が出回り始めた頃、欠けた内部が白っぽくなっている標本が散見された。が、当時は「この部分も青金石であり、硫黄分が不足して青くなっていないものだ。青金石の本来の色は白色だ」などと言われていた。しかし実際にはその白色部分はアフガン石だったというケースがあったらしい。
また、この産地では石英(水晶)から青金石やアフガン石に変化した仮晶も見つかるという。

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