フェナカイト
珪酸ベリリウムというよくある化学組成ではありますが、生成条件が限られているためでしょう、稀少鉱物の一つで、ペグマタイト脈、熱水鉱床、アルプス型山岳鉱床に燐灰石、水晶、トパーズ、緑柱石等と共に産します。
フェナカイトの名はギリシア語の ”Phenax=うそつき、紛らわすもの” に由来しますが、産地により、柱状面、菱面、四面などの発達の異なる単結晶や双晶等、多様な結晶形を示し、何故か一緒に産出する、水晶、微斜長石、トパーズ等に似た結晶形を示すそうです。 ”偽りの” という命名はこうした産状に由来するのかもしれません。
マダガスカル産のこのルースはぱっと見では特に気にならないですがルーペでは全体に細かな内包物あり。
6.0×5.9×4.1mm