ラブラドライト

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曹灰長石がラブラドール石と呼ばれるのは,それがカナダのラブラドール地方で初めて発見されたためです。
1770年、モラヴィア(当時は神聖ローマ帝国内のオーストリア・ハンガリー帝国領、現在はチェコ共和国)の布教団がカナダ北東部の海岸地方で不思議な石の塊を発見しました。 
原住民達はこの石を”火の石”と呼んで装飾品として身につけていましたが、ともあれヨーロッパ人にとっては初めて見る珍奇な石でありました。
青く閃光を放つ石の発見はヨーロッパで大評判となって、1777年には早くも大英博物館に長さ60cm,幅30cmの塊が展示されました。
18世紀末から19世紀初めにかけてラブラドール石は研磨石であれ、原石であれ大変な高値で取引されたとのことです。

透過で見ると琥珀の様な色味ですが、表から照らすと黒地に青い色が浮き上がってきます

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