ききょう(30グラム包)

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戦後発売された、専売公社による最後の国産刻みタバコ。
1948年に発売されましたが、その時点で刻みタバコは「みのり」と特殊な粉タバコ「富貴煙」の2種だけとなっていました。「みのり」より上級品を、という希望に応えて発売が開始されました。
その「富貴煙」・「みのり」がともに1965年1月に廃止となり、それ以後「ききょう」は1979年3月に廃止されるまで唯一の刻み銘柄として存続しました。刻みという品物の性質上、歌舞伎や新派などの舞台関係者に多く愛されたといわれています。「ききょう」は製造中止まで日本専売公社池田工場(徳島県:1990年9月末閉鎖)で製造されていましたが、徳島県は民営たばこの時代より「阿波刻」という一大ブランドを形成していたことでも有名でした。

1948年7月2日~ 
・日本政府専売局より60円で発売開始【画像1・2】
1949年 6月1日~ 
・日本専売公社発足【画像3】
1953年10月6日~ 
・日本専売公社新証票【画像4】
1954年6月~   
・証票位置変更【画像5】
1975年7月頃
・新価格品表示「np」マーク入り【画像6】
1975年12月18日~ 
・90円へ価格改正
・新価格品として改訂済シール貼付【画像7】
・新価格品として封緘紙を暗青色に変更【画像8】

1979年3月製造中止

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