江戸後期(天保~嘉永頃) 六寸 四段重

0

江戸期(恐らく天保から嘉永頃)の製作と思われる六寸重です。変り塗は一見地味に見えますが、松葉、稗を使い、青、朱、黄漆を混じり合わせた複雑な模様です。模様の輪郭がはっきりしていないのは古い若狭塗の特徴でもあります。
箱書に「戸傳形」と書かれていますが、このような角を落とした縁の丸いお重をそう呼んだのかと思います。かなり傷みが酷かったのですが、津軽塗の名人に修理をお願して、画像8枚目のように美しく修復されました。

Default