天保前後 吸物膳 二十客

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「吸物膳」とは八寸ほどのやや小型のお膳のことをいいます。この作品は素朴ながら多彩な色使いの変り塗で、まるで印象派の絵具塗りを見ているようです。江戸期若狭塗の中でも天保期頃の相当古い製作と思われます。二十人前ですからかなり豪華な膳家具です。木地が薄くしかも狂いがありません。いつも若狭の木地職人さんの腕の良さには感服します。

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