七寸半五段重 「はだれ雪」 青漆

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牡丹雪のような大き目の卵殻をところどころに配した、通常のはだれ雪とは少々違った雰囲気です。青漆を使っている例もあまりなく新鮮な印象です。「冬のヒバの森」にしんしんと雪が降るようです。明治中後期の作品と思われます。

画像7枚目に手持ちの「はだれ雪」を比較してみましたが、それぞれで印象はかなり違います。一種の変り塗でこれだけバリエーションがあるのですから、数百種類ある若狭塗の変り塗にはさらに大きな広がりがあるのだと思われます。

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