嘉永七年(1854年)作 大廣蓋 「唐錦」

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日本がまさに開国した嘉永7年(1854年)作の大廣蓋です。「唐錦」という模様で、幅が60㎝近い大作です。金箔を貼った上に四角い箆、紐、菜種を使って模様を描き、透き漆を掛けて研ぎ出しています。廣蓋裏には唐草のような模様が付けられています。紐の張り方は塗師それぞれで違いますが、模様全体のバランスが素晴らしいです。「田中」という方の注文品のようです。

ちなみに「廣蓋(広蓋)」とは以下のように説明されています。~~
衣装箱のふた。古くは人に贈ったり賜わったりする時に、衣類などをのせてさし出す台としても用いられ、後には、それに似せて作った大型の盆をもいう。漆塗りで縁があり、底が浅く方形のものが多い。

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    レLEGOの日記

    1 day ago - 編集済み

    賞状とか入れるお盆と理解すればいいのでしょうか?

    元々はフタだったんですね😳

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      グリーン参る

      1 day ago

      レLEGOさんのおっしゃる通りだと思います。

      【広蓋の用途】
      結納の際に目録などを載せる
      賞状盆として用いる
      引き出物や食物、衣服などを進呈したり、供したりする
      【広蓋の由来】
      元は衣装箱の蓋で、衣服などを差し上げる時に、これに入れました
      古く、人に贈ったり賜わったりする時に、衣類などをのせてさし出す台としても用いられました
      鎌倉時代になると、蓋が独立して「広蓋」と呼ぽれるようになっていきました
      【広蓋の作法】
      盆の中央に家紋を入れるのが正式です
      家紋と名前を入れたものを、1枚で誂えできます
      結納の際には、広蓋を自分の前に置き直したあと、正面が先様に向くように広蓋を廻して静かに差し出し、用向きの口上を述べます

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      レLEGOの日記

      about 24 hours ago

      作法もあるんですね😳

      ウチの家紋って何だろう…わからない😅

      そして「誂え」…読めない…ので調べました😅

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