1960年代製作 バークレー(スワンネックステッチ型)

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1960年代製作と思われるパンチドキャップトゥです。バークレーと同じデザインですが、80年代の旧グリーンのバークレーと違い、現在のグリーンと同じスワンネック型のステッチが入っています。アッパーは通常のグリーンの靴とは全く異なるコーティングされたようなツヤツヤのカーフですが、ブックバインダーと違いきちんと乳化性のクリームが浸透します。ライニングも柔らかくアッパーはフニャフニャです。チェスナッツと比較して非常に赤みの強い色合いです。腰裏、タン部分の裏にも全く文字の記載がなく、サイズもラストも分かりません。上から見ると全体にストンとまっすぐなラストになっています。この時代にはカンヌキも施されていません。インソックはMADE BYの四角いロゴ、アウトソールにも刻印は何もなく、ヒールトップは一列の釘打ちです(恐らくソールのMade in England の刻印はフルスティック氏の時代から、つまり1983年以降の製作だと思います。)。画像5のようにヒールカウンター上部には四角い縫込み部分があります。これはピールの処理と同じです。一方80-90年代のバークレーは画像6枚目のような真ん中で縫い合わせ、上方に小さな革を縫込み補強しています。
ちなみにこの時代、バークレーは"877"という型番が付けられていました。

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