隠し洞球状花崗岩

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球顆は黒雲母で縁取られた外殻を持ち、母岩より細粒の花崗岩や、苦鉄質岩で構成される。
【外殻】黒雲母からなり、球顆の外側を包むばかりでなく、球顆の脱落痕の内側をコーティングしている。
【母岩】露頭に見られる岩石は花崗岩であるが、球顆の周囲には変輝緑岩やアプライト質、変成岩様の細粒花崗岩があり、多様な岩石が混在する。
<”長野県喬木村上氏乗隠し洞から発見された「隠し洞球顆岩」について”から要約>

球顆は同心球状でもなく球心放射状でもなく、球状岩の定義から外れているかもしれません。これらを未発達と考えて、毛無山球状花崗岩でいう”リム”で構成される球状岩です。

《コラム》
産地はかなり急傾斜な沢で河床はむき出しの岩盤のため、雨が降ると堆積した礫が根こそぎ持っていかれます。露頭の位置は沢に転がり落ちた球状岩が2m程の範囲内に集中することから推測できます。ただ、露頭は傾斜が強く簡単には登れません。

#隠し洞球状岩

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